この度、本学社会学部2年生の永井琉太さんが中心となり、同学部立花晃教授と共同で、国際ラーメン学会（略称：Universal Ramen Culture Association for Students＝URCRAS）が発足しました。近年、こうした学生ラーメンユニットが日本各地で活動しているほか、世界的なラーメンブームを背景に、アカデミズムの一部でも学術的な観点からラーメンの文化や歴史、産業などを研究する動きが出始めています。一方で、文化・産業面での影響力が極めて大きいにもかかわらず、ラーメンを学際的に研究する団体はありませんでした。世界ラーメン学会はそうした多様な活動の取りまとめ役（ハブ）を担っていきたいと考えています。

今後、全国の学生ラーメンユニットを集めたイベントの開催など、実践を通じて新しいラーメン文化を創造し、世界に発信します。また、大和大学社会学部の立花ゼミでは「ラーメン学」の創設を目指して調査・研究を始めており、第一弾として、2月22日に香港大学で永井理事がこれまでの研究成果と学会の設立趣旨を発表しました。今後、ポーランドのワルシャワ大学やコペルニクス大学、ベルギーのルーヴァン大学などで同様の発表を行い、現地のラーメンに関する研究を呼びかけるとともに、研究会の開催や学会誌の発行などにより、成果を発表する場も提供していく予定です。
　また、学生や研究者に加え、大阪市や吹田市をはじめとする全国のラーメン店や食品メーカーにも参加や支援をお願いし、当面は世界の注目が集まる2025年の大阪・関西万博を目指してラーメン文化・産業を盛り上げていきたいと考えています。

日経新聞（6/18付）に掲載されました。