未来を切り拓く。
生物生命科学。
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生物学の基礎から身の回りの生活に密接した応用的な内容まで、幅広い知識を身につけます。高校で生物を履修していなくても大丈夫です。
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講義と実験・実習が密接に連携した独自のカリキュラムで「分子生物学と細胞生物学の深い知識」と「研究の遂行に必要な高い技能」を身につけます。
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就職はもちろんのこと、企業や研究教育機関など、研究現場の第一線で活躍できる人材になるために国公立大学大学院進学を強力に支援します。
FEATURES
特徴
講義+実験・実習
生物がもつ緻密な仕組みを学ぶ講義と、
生物の不思議さ・面白さを体感する実験・実習とを
密接に連携させることで、確かな知識と技能を修得し、
さらなる知的探求心を育みます。
最先端の研究
最先端の研究内容に触れることで研究活動の重要性を理解し、
自らの研究を通じて新たに発見することの喜びを体験できます。
教員や仲間との研究活動
教員や仲間との研究活動を通じて、
チームワークだけでなく高度なコミュニケーションスキルを
身につけることができます。
高等学校で生物を履修していない場合でも、
大学の学びに対応できるよう
基礎から支援します
将来のキャリア
「医療・製薬」、「環境」、「食品」、「化学」、「製造」など様々な分野の企業への就職をはじめ、国公立大学大学院へ進学してさらに専門性を高めた後に研究職に就くなど多種多様なフィールドで活躍することができます。
RESEARCH
最先端の科学技術を支える多彩な研究室。
生物生命科学専攻の研究室は、動物学、植物学、微生物学、細胞生物学、DNA生物学の5分野で構成され、多様な研究分野の全体像を学べるように配置されています。また、様々な研究手法の基礎を学ぶこともできます。1年次から2年次にかけて、全ての研究室で研究を体験して、生物の不思議さ・面白さを体感するとともに、志望する研究分野を選択することができます。3年次からは志望する研究室に配属されます。
研究ゼミピックアップ
「動物学研究室」
私たちヒトを含む動物の一生は、1個の受精卵から始まります。
受精卵から分裂して生まれる膨大な数の多様な細胞は、互いに接着したり形を変えたりしながら、組織や臓器を正確に形成していきます。この秩序正しい細胞の振る舞いは、どのような仕組みで制御されているのでしょうか?
動物学研究室では、ゼブラフィッシュをモデル生物として用い、組織や臓器の「発生」メカニズムに迫ります。
1:受精後1日胚の頭部 神経(緑色)の伸長
2:受精卵への遺伝子導入
3:ゼブラフィッシュの胚
研究ゼミピックアップ
「植物学研究室」
植物はじっとしているだけだと思っていませんか?
動くことができない生き物だからこそ、体のかたちを工夫し、周りの環境をしっかりと感知して、置かれた場所に適した戦略を実行しています。
植物学研究室では、 シロイヌナズナとゼニゴケをモデル植物として用い植物がもつたくましくしなやかな生存戦略のメカニズムをひとつひとつ紐解いていきます。
1:シロイヌナズナ
2:シロイヌナズナの根の細胞
3:ゼニゴケ
4:ゼニゴケの細胞
研究ゼミピックアップ
「微生物学研究室」
微生物とは、目に見えないくらい小さな生き物のことです。
その中でも、酵母は、長い間、真核生物のモデルとして生物学の発展に大きく貢献し、酵母のアルコール発酵は、日本の伝統的な発酵食品(味噌、醤油、酒)やバイオエタノールの生産にも利用されています。
微生物学研究室では、出芽酵母と分裂酵母を使った基礎研究とともにエタノール生産に関する応用研究を行っています。
1:酵母のプレート培養
2:出芽酵母
3:分裂酵母
研究ゼミピックアップ
「細胞生物学研究室」
私たちの体は35兆個の細胞から成り立っています。
19世紀にウィルヒョウが、“細胞はすでに存在する細胞からのみ生成される”、という生命の連続性を示す細胞説を提唱しました。生命をつなぐ基本は、細胞が自己複製したのち分裂し、2つの細胞を生み出すことです。
細胞生物学研究室では、酵母とヒト細胞での研究から得られた情報を相互に利用して、細胞分裂の制御機構を研究しています。
1:(a)細胞分裂前の細胞 / (a1とa2)細胞分裂中の細胞
2:ヒト培養細胞
研究ゼミピックアップ
「DNA生物学研究室」
生物は、DNAに書かれた生命の情報を細胞から細胞へ、親から子へと伝えています。
生物は非常に正確にDNAをコピーしますが、それでもまれに変異が起きます。体細胞で起きた変異は老化やガンなどを、生殖細胞で起きた変異は遺伝病を引き起こしますが、同時に生物の多様性の創出や進化の原動力にもなります。
DNA生物学研究室では、突然変異の原因や遺伝情報を正確に維持・伝達する仕組みを研究しています。
1:マウス消化管に生じた腫瘍(上) / 正常なマウス消化管(下)
2:DNAサンプル
3:DNAシーケンサーのデータ
CURRICULUM
学びと成長のスケジュール
1年次
- 生物学、生物工学、生命科学の基礎を学ぶ
- 生物に触れる実践演習をはじめ、専攻を超えた共通基礎科目や、情報技術、英語、教養科目などを幅広く学ぶ
2年次
- 午前は分子生物学と細胞生物学の講義、午後は午前に受講した講義の内容にマッチした実験・実習に取り組む
- 幅広い分野の研究を経験し、自ら関心のある研究専門領域を絞り込む
3年次
- 研究分野を決める
- 午前は連携する大学院の教授による専門的な内容の講義、午後は研究室での研究技術のトレーニングとミニプロジェクト研究を行う
- 連携大学院の研究室でのインターンシップにも参加
- 大学院進学や就職活動への準備
4年次
- 研究室で卒論研究に取り組む 進学内定した大学院の研究室で取り組む場合も
TOPICS
世界トップレベルの
国公立大学大学院との連携
本学理工学部は、多くの国公立大学大学院と連携しています。生物生命科学専攻においても、バイオサイエンス分野で世界トップレベルの研究実績を誇る奈良先端科学技術大学院大学を中心に、より一層連携を強化します。
EMPLOYMENT AND QUALIFICATIONS
万全の就職サポート。多彩な資格取得も可能。
少人数教育環境の下、日本を代表する企業との連携を活かして一人ひとりの希望の就職実現を強力サポートするほか、いずれの専攻でも希望者は多彩な資格取得をめざすことができます。
就職
食品(醸造、飲料、菓子、食品素材など)、製薬(化粧品、医薬開発委託など)、化学(生物生産、各種素材など)の主要3業界に加えて、情報系、流通系からの求人も増加しています。公務員や出版系、教育系への就職も可能です。
国公立大学大学院進学
大学院では研究を中心とした高度な内容の教育を受けるため、志望分野に合わせた大学院研究室を選択することが重要です。大学院進学希望者には、連携大学院の研究室でのインターンシップを完全保証。連携大学院の一部には推薦選抜試験による進学が可能。インターンシップが推薦選抜試験を兼ねる場合も多くあります。
取得をめざす主な免許・資格
生物生命科学専攻
- 上級バイオ技術者※1
- 中級バイオ技術者※1
- バイオインフォマティクス技術者※1
- 基本情報技術者
など
※1 生物生命科学専攻で取得できる資格は予定であり変更になる場合があります。