9月27日（水）に行われた政治経済学部の１年生を対象とするキャリア研究Iは、特任教授の山崎拓先生による特別講義の第1回目でした。「わが国の外交・安保政策概論」と題する講義の初回では、第二次大戦終結直後の日本をとりまく国際関係が北東アジアを中心に解説され、外交三原則（国連中心主義・自由主義陣営の一員・アジアの一員）と安保三原則（専守防衛・海外派兵禁止・非核三原則）の歴史的経緯と意義を学びました。

山崎先生は客観的でアカデミックな講義方針を守られながらも、旧満州国の大連で幼少期を過ごされたご経験や、防衛庁長官や自民党副総裁を歴任されたお立場ならではの貴重なお話も混じえ、深い学びとなる授業をしてくださいました。学生の質問に答えて、朝鮮戦争における東西陣営の勢力分布や当時の中国の内戦状況について詳細な解説もいただき、きわめて充実した特別講義となりました。