1月30日（月）2年生対象の特別講義として、自衛隊大阪地方協力本部本部長・栁裕樹 さんによる講義が行われました。
テーマは「最近の国際情勢～我が国を取り巻く安全保障環境とその変化への対応～」です。
講義ではまず、我が国を取り巻く安全保障環境について、ロシアの侵攻により冷戦後最も厳しい国際情勢となっている点について指摘がありました。さらにアジアの情勢について、中国の軍事力増強と海洋進出への警戒が必要であること、北朝鮮についてもミサイル技術の進歩によって非常に大きな脅威となっていることについてお話しされました。
また、技術の進歩によって戦争の領域と形態が大きく変わりつつあることが指摘され、戦争の領域が宇宙やサイバー世界に広がり、戦争の形態もAI技術を用いた電撃戦、情報化戦、知能化戦へと変化を遂げつつあることについて説明がありました。
我が国ではこのような国際情勢や戦争領域・形態の変化への対応策として、防衛力整備計画を新たにして脅威対抗型（反撃能力）の防衛能力を備えることを目指しており、我が国の安全を保障するためには、これまでの外交努力に加え、防衛力と、さらに経済・技術・情報を含めた総合的な防衛戦略を構築する必要があると締めくくられました。
　講話の最後には、高橋真生 先生（募集課学校調整幹部）から、自衛隊の国際協力・国際支援の活動について、ご自身の活動経験を基にネパール・ラオスでの活動が紹介されました。