６月20日（水）政治経済学部2年生対象の「キャリア研究Ⅱ」で、特任教授 山崎 拓（元自民党副総裁）先生による特別講義が行われました。

テーマは「我が国の外交安保政策概論第8講～外交三原則中“アジアの一員たること”に基づく新外交方針」で、近々の国際情勢の変化に伴う政府の外交・安全保障の政策の変化についてお話しいただきました。

まず、本年6月7日に閣議決定された政府の「経済財政運営の指針（骨太の方針）」その中の特に外交・安全保障に関する部分を紹介され、主に

①ロシアのウクライナ侵攻を踏まえ、我が国は自由、民主手記、人権、法の支配という普遍的価値を尊重し、ロシアに対する経済制裁等によりこの事態に毅然と対応すること。

②中国、北朝鮮による武力行使に備え、「開かれたインド太平洋」の実現に向け、関係国との連携を強化するとともに、5年以内の防衛力の抜本強化を目指す。

③新たな国家安全保障戦略として、経済安全保障を重要課題と位置付ける。の3点について焦点を当ててご説明いただきました。

　また、6月10日に開催された、アジア安全保障会議での岸田首相の講演についても紹介され、岸田首相が国際平和のために日本の果たすべき役割として、自由で開かれたインド太平洋プラン、防衛費の増強による安全保障能力の強化、世界の非核化の実現、国連改革、経済安全保障についての国際連携の5つを挙げたことについてご説明頂きました。