4月18日（月）、政治経済学部2年生対象に、特任教授 山崎 拓先生（元自民党副総裁）による「国際関係論的視点に立つ我が国の外交・安全政策概論」の第6回目の特別講義が行われました。

テーマは「わが国の外交・安保政策（含非核三原則）の見直しについてーロシアのウクライナ侵攻と日露関係」でした。ロシアによるウクライナ侵攻を受けて設定されたホットなテーマをわかりやすく解説していただきました.

特に注目されたのは、ウクライナ侵攻をめぐって登場している「核共有」論についてのお考えを述べられたことです。「核共有」を実施すると、非核三原則が成り立たず日本が核のない世界を実現しようと取り組んできた理想を捨てねばならなくなると懸念を表明されました。

さらに、山崎先生は実際に「核共有」を実施すると、どこに核を置くかで国民世論の反発が生まれることで「政権がもたない」だろう、また、アメリカも「核共有」には反対するのではないか、そもそもアメリカの大陸間弾道弾などが抑止力となっているのだから「わざわざ（日本に）置く必要がない」とも述べられました。

外交・安全保障政策に通じた山崎先生の深い洞察に基づく貴重なお話に学生たちは感銘を受けた様子でした。

最後に講義内容について質疑応答が行われました。