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中学・高校の6年間は放送部に所属し、体育祭や文化祭などで司会やMCを担当。行ったことのないところに出かけ、知識の幅を増やすことを目標に、高校時代は起業セミナーや大学教授による講座、討論会などにも積極的に参加する。言語聴覚士を目指して、大和大学に進学。現在は、合唱部で部長として活躍している。
私立初芝富田林高等学校 出身
それまで音楽活動を行ったことはありませんでしたが、新しいことに挑戦したくて大学の合唱部に入部。1年次は広報、経理、副部長を任され、2年次の今は部長と広報を務めています。広報の目的は、SNSを活用して日々の部活動やコンサートの様子を投稿し、大和大学合唱部をより多くの人に知ってもらうこと。歌っている動画だけではなく、学生の間で流行っているものを用いながら、合唱に興味をもってもらえるよう工夫しています。
広報活動で努力していることは、現在流行っているものをいち早く探知することと、投稿の内容が偏らないようにすること。動画などを制作して投稿する際には、自分が普段見ないものにも目を向け、幅広い人たちに楽しんでもらえるよう心がけています。たくさんの方々が、SNSをチェックしてくれたときの喜びもひとしお。頑張った甲斐があって、部員は創部当初と比べて3倍以上に増えました。
部活で一番印象に残っているのは、2023年度の「和纏祭」です。創部以来、初めてのステージで、約5ヵ月を準備期間にあてました。多くが合唱未経験者で、ステージに立つこと自体初めてという部員がほとんどだったため、本番までは不安ばかり。けれども何とか成功し、ステージを見て「合唱部に入りたい」という学生の声も！頑張って準備した甲斐があったと、それまでの苦労が報われる思いでした。
部長として大切にしていることは、一人ひとりが意見を言える場を設けること、それぞれの考え方を認めること、発言が苦手な人でも発言しやすい環境をつくることの3つ。より良い部にするためには、お互いに意見を言い合うことが大事だと思うからです。そのためにも、日々の何気ない会話を大切にしながら、信頼関係を築くよう心がけています。部員たちでイチから企画したコンサートを開催し、成功したことは、大きな自信につながりました。
部活動には複数の人間関係が絡んでくるため、ちょっとしたトラブルはつきもの。部長として、「雰囲気が悪くなったときに、どのように部活動を進めていくか」を、いつも考えています。合唱はチームプレーなので、意見の相違で部員が対立するなど、うまくいかないことも多々あります。けれども、苦労を乗り越えて成功したときの嬉しさは、一人で何かを成し遂げたときの倍以上に感じられます。
大学では、高校のときのように先生方が守ってくれるシーンは少ないものです。そこで困難なことや挫けそうなことがあっても、「自分で何とかしないと」という意識が働くようになりました。また、高校時代よりも主体的に動けるので、より高いモチベーションで部活動に取り組めていると感じています。
私は元々、リーダーとして人々をまとめるのは苦手でした。けれども合唱部での活動を通じて、自分は案外リーダーに向いているかもしれない、と思えるように。とはいえ、常に自分の意見を言いながらみんなをリードしているわけではありません。一歩引いて周囲の意見を聞くことと、リーダーとして意見を言うことを、状況に応じて使い分けています。こうしたリーダーシップと同時に、周囲を見る力も身についたと思います。
大和大学は教員と学生の距離が近く、苦しいことも楽しいことも顧問と部員全員で分かち合っています。先生方がフランクに話しかけてくれるので、誰にも話せない悩みなどを相談することもあります。今後の目標は、ホールを借りて演奏会を行うこと。昨年度は大和大学の食堂でコンサートを行ったので、今年は外部で演奏してみたい。広報としては、今年度中にSNSのフォロワーを現在の倍以上にしたいと思っています。
大学卒業後は臨床現場で働きながら、心理系の資格を取得するのが目標。私が目指しているのは言語聴覚士で、失語症や摂食嚥下障害などといった言葉や食事に関する症状を、リハビリテーションを通じて改善していく仕事です。将来的には、ただ単にリハビリテーションを担当するだけではなく、心のケアもできる言語聴覚士になりたいと考えています。
身につきました！