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AIによる画像認識の技術を追究
画像認識の情報でドローンの制御も実現

山置 俊彦准教授


理工学部 電気電子工学専攻
研究テーマ

AIによる画像認識や画像処理を用いた
応用計測システムの研究

山置准教授が手がけているのは、近年注目が高まっているAIや顔認証、ドローンといった技術を駆使した研究です。昨年は、学生たちと一緒に研究室のドアロックを解除できる顔認証技術を開発しました。また、画像認識の情報でドローンの計測・制御を行う技術を活用した研究にも挑んでいます。AIによる画像認識や画像処理を用いた応用計測システムの可能性は、アイデア次第で無限に広がっていると言えるでしょう。

最先端技術を使って、
新しいチャレンジができることが私の原動力

AIによる画像認識や画像処理を用いて画像から情報を抽出し、それを活用した応用システムや計測・制御技術の研究を手がけている山置准教授。昨年、研究の一環で学生たちと一緒に、顔認証で研修室のドアロックを解除できるシステムを構築しました。
「また、オープンキャンパスではドローンに顔認証の技術を組み込み、事前に登録しておいた学生の顔写真を見つけて自律飛行するシステムを披露。誰も操縦していないのに、ドローンが学生の顔写真を添えたゲートを次々にくぐり抜ける様子は圧巻です。

現状に決して満足せず、次々に新しいチャレンジを続けている山置准教授。例えば、研究室のドアロックを解除できる顔認証技術の延長で、歩きながら顔認証を可能にする“ウォークスルー顔認証”の研究にも力を注いでいます。
「2次元の顔認証だと、写真を使って“なりすまし”ができるため、セキュリティ面で問題が残ります。顔の凹凸を読み取る3次元の顔認証技術を活用すれば、精度を高めることが可能。ただ、遠方の顔を認証する必要がある“ウォークスルー顔認証”に3次元の顔認証技術を導入するのは、まだまだ難しいのが現状です」

また、山置准教授がオープンキャンパスで実施した、画像認識の情報でドローンの計測・制御を行う技術はまだまだ新しい分野。今後見込まれる成果や課題については、未知の部分が多いそうです。
「研究を進めていくにあたって、特にゴールは設けていません。目標をしいて言うなら、新しい成果が出たらそれを発展させ、課題が発生したら解決策を探すことだと言えるでしょう。この研究を通して社会に新たな価値を提供していきたいというよりも、最先端技術を使って新しいことに次々チャレンジできることが、私の原動力です

成果が目に見える形で表れるから、
大きなやりがいを味わえる

山置准教授の研究対象は、近年注目を集めているAIや顔認証、ドローンなど。身近で話題になることが多い分野で、成果が目に見える形で表れるため、楽しく学べるのが魅力です。
「AIや顔認証、ドローンは、今後さらなる進化が期待できます。それらの応用や発展につながる研究を通して、社会人になったときに最先端の分野で活躍できる力を身につけることができるでしょう。世の中に大きなインパクトを与える仕事を、手がけられる可能性もあります

実際、AIや顔認証の技術は人々の日常を大きく変えつつあります。例えば、2023年3月にJR大阪駅で実証実験として顔認証改札機が登場。AIによる画像認識や画像処理の技術が進化すれば、何もアクションを起こさずに改札をただ通過するだけでOKという時代がくるかもしれません。
「私の研究室では現在、クラウドシステムを利用しない、エッジデバイスでの顔認証システムの構築にチャレンジしています。外部のネットワークを介さずにそのまま端末内で処理を行えるため、よりスマートな顔認証システムが実現できるでしょう。そうなれば、顔認証システムが人々の暮らしにより身近になるはずです」

画像認識の情報でドローンの計測・制御を行う技術も、今後大きな可能性が期待できるとか。山置准教授はすでに、一般企業と共同研究を行う準備を進めています。
赤外線カメラを搭載したドローンにシカやイノシシを識別させて、夜間に生態調査を行うというものです。また、それらの技術にドローンから犬の鳴き声を発する機能をプラスすれば、一頭を育てるのに150万円ほどかかると言われている猟犬の代わりとして活用できるでしょう。画像認識の情報でドローンの計測・制御を行う技術の可能性は、アイデア次第で無限に広がっています」

研究に取り組む姿勢や考え方など、
普遍的なスキルを身につけてもらいたい

山置准教授によると、この研究を通して身につけられるのは、AIや顔認証、ドローンなどの最先端技術だけではないのだとか。
「それ以上に大切なのは、研究に取り組む姿勢や考え方といった普遍的なスキル。研究を通して、学生たちがそういった能力を身につけられるような指導を心がけています。そうすることで、社会人になって研究や技術開発を進めていくなかで壁にぶつかっても、自分の頭で考えて主体的に行動しながら、乗り越えていける人材へと成長できるでしょう」

社会に出てから役立つマインドを身につけるうえで、山置准教授の研究室は理想的な環境。なぜなら、山置准教授は長年にわたって大手電機メーカーで長年活躍してきた“実務家教員”だからです。
「現在の研究内容とはまったく異なるのですが、大手電機メーカー時代は太陽電池の発電に関するシステム開発に携わっていました。その後、博士号を取るために通った大学での研究テーマが画像処理。そこから、現在の研究へとつながっていったのです」

大和大学は、指導教員がきめ細かく学生を指導できる体制が整っているのが特徴。しかも、山置准教授のもとでは社会人になってから役立つ、“活きた知識やスキル”を学ぶことができるでしょう。
大和大学でなら、卒業研究を行う際も指導教員とじっくりと議論を重ねながら研究に取り組むことが可能。その結果、ワンランク上の専門知識を身につけることができ、大学院への進学を目指すこともできるでしょう。もちろん、人間的にも大きく成長できると思います。自ら課題を設定し、それをどのように解決すればいいかを考える能力を身につけ、ぜひ将来の可能性を広げてください。大和大学や私の研究室で習得した知識やスキルは、将来必ずあなたの成長を支え、壁を乗り越える大きな力となるでしょう」

プロフィール

山置 俊彦 准教授

理工学部 電気電子工学専攻

神戸大学工学部を卒業後、新卒で大手電機メーカーに就職。長年にわたって太陽電池の発電に関するシステム開発に携わる。その後、大学に通って2016年に博士号を取得し、“実務家教員”の道へ。2022年からは大和大学で、理工学部の准教授として活躍している。

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