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情報セキュリティについて主体的に学び、その技術力を競うコンテスト出場をめざす

理工学部には、授業とは別に学生たちが自主的に集まり、独自の創作活動にチャレンジする「ものづくりプロジェクト」があります。このプロジェクトでスキルアップに励み、情報セキュリティのスキルを競う大会「CTF(Capture The Flag)」への出場をめざしている学生たちがいます。リーダー的な存在の大西君は情報科学専攻ですが、水野君は電気電子工学、加仲君は機械工学を専攻。「情報セキュリティで世界を守りたい」という共通の想いのもと、専攻を超えて集まった3名が一念発起しました。阿部先生のサポートを受けながら日々成長している彼らに、その活動や想いを語り合ってもらいました。

阿部先生
参加者
  • 大西 康貴
    理工学部 理工学科
    情報科学専攻 1年

  • 水野 太陽
    理工学部 理工学科
    電気電子工学専攻 1年

  • 加仲 康輝
    理工学部 理工学科
    機械工学専攻 1年

1

「情報セキュリティで世界を守りたい」
という想いが原動力に

大西 康貴

「ものづくりプロジェクト」を通して、情報セキュリティの技術力を競うCTFの大会出場にチャレンジするメンバーを募集したのは僕。祖母が足を悪くし、セキュリティ的に不安なネットでの買い物ができないので、お店に行くしかない。 この現状を変えたいというきっかけで、情報セキュリティの世界に飛び込みました。そのスキルを磨くには、CTFの大会に出るのがいいという話を聞き、「挑戦してみたい!」と思ったんです。

水野 太陽

専攻も違うので、それまで大西君とは面識がなかったのですが、「情報セキュリティで世界を守りたい」という想いに共感。高校時代にゲームのサーバを触っていたことも、興味を持った理由のひとつです。

加仲 康輝

機械工学専攻の僕は、情報系の知識はまったくありませんでした。けれども、ウイルスからコンピュータを守るという点に魅力を感じて、「チャレンジしてみよう」と手をあげたんです。

大西 康貴

CTFは、制限時間内により多くの問題を解き、ポイント制で情報セキュリティの技術を競い合う競技。仲間と取り組んだほうがお互いの長所や短所を補え、より切磋琢磨し、より高みを目指して行けると思いました。でも、なんといっても楽しく続けられると思ったのもメンバーを募った理由です。この取り組みをスタートさせるにあたり長期的なロードマップを作成しました、ワークライフバランスも大切にし、皆に学業やバイトも出来るよう、活動は週に1回程度にしています。

阿部先生

私はアドバイザー的な役割で、3人の活動をサポートしています。といっても、みんな自主的に取り組んでいるので、私がすることはほとんどないんですけどね。
2

練習サイトの問題をひたすら解き、
実践的な知識を習得

大西 康貴

CTFの大会出場を目指し、僕たちが取り組んでいるのは、練習サイトでひたすら問題を解くこと。壁にぶつかったらみんなで考えて解決することを繰り返しながら、情報セキュリティに関する知識を深めています。

水野 太陽

最初の頃は、練習サイトを見ても何のことかさっぱりわからなくて…。これまで、とりあえずやってみて、わからないことは調べる、という作業をひたすら続けてきました。

加仲 康輝

情報系の知識がまったくなかったので、問題を見てもちんぷんかんぷん。ただ、「アメリカのコンサートで違法チケットを販売した事例は?」など、検索すれば答えが見つかる問題も少なくありません。そういった問題なら、ビギナーでも何とかなるかなと感じています。ただ、問題はすべて英語なので、それを読み解くのが大変なんですけどね。

大西 康貴

パソコン上に仮想環境を構築してパスワードの解析を行うなど、実践的な取り組みにも積極的にチャレンジ。今後は、仮想環境上の脆弱性を持つサーバやサービスに対する攻撃演習も行う予定です。

阿部先生

CTFの大会出場に向けて頑張っているみんなの姿をずっと見てきましたが、すごく成長してきたと実感。自分たちだけで解決できる問題がずいぶん増えてきたな、と感じています。
3

学びのなかで、自分の生活に
活かせる知識が身につくのが魅力

大西 康貴

知識をつけていくことで、最初はまったくわからなかった問題も次第に解けるようになってきました。答えが合っていたときはうれしくなると同時に、「もっと頑張ろう」とモチベーションが高まります。

水野 太陽

それに、情報セキュリティの知識は日々の生活にも役立ちます。練習サイトに向き合うことで、「自分の家のネットワークのパスワードは脆弱なので変更しなきゃ」などと、役立つ知識をどんどん習得。吸収したことが自分の暮らしにダイレクトに活かせるので、楽しく学べています。

加仲 康輝

わかる!自分の身のまわりの情報や写真を何でもかんでもSNSにアップしていると、住所を特定されて危険とか、すごく勉強になりました。

大西 康貴

フリーWi-Fiはセキュリティが甘いので、専門のツール等を使うことで他人に自分の情報を盗まれるリスクが高いです。

水野 太陽

今の時代、情報セキュリティの知識を知っておいて得はしても、損をすることはないでしょう。

加仲 康輝

情報漏えいの問題がニュースで話題になることがあるけど、個人情報が外部に漏れたなんてことになると、企業は大きな経済的損失を受けますし、信頼を失ってしまうでしょう。そういった意味でも、情報セキュリティについて学ぶことは大事なんだな、と感じています。
4

半年後に大会に出ることが目標!
国内最大規模の大会にも出場したい

大西 康貴

「ものづくりプロジェクト」の魅力は、学生がやりたいと思ったことが実現できることです。授業とは逆で、僕たち学生から先生へ働きかけます。そして先生が手厚くサポートしてくれるところ。自分たちの活動を紹介するサイトを立ち上げる際、サーバの構築が必要だったのですが、阿部先生が熱心にメンバーへレクチャーしてくれ、環境構築を学びました。本当に感謝しています。

阿部先生

マシンのセッテイングからサーバ用のOSのインストール、セキュリティ対策まで、2日間かけてじっくりレクチャーしたよね。実際にサーバに触れてみてどうだった?

大西 康貴

マウスではなく、コマンドでコンピュータを操作しなくてはいけないことに驚きました。ある動作をさせるのにどのコマンドを入力、というルールを覚えるのがまず大変でしたね。

水野 太陽

高校時代に触っていたゲームのサーバと似ているようで似てなくて、とても難しかったです。

加仲 康輝

情報系の知識ゼロでスタートした私にとっては、正直何をやっているのかすらわからない状態。コマンドを覚えるだけで、いっぱいいっぱいでした。

大西 康貴

まだまだスキル不足を痛感していますが、半年後の夏頃にはCTFの大会に出場して、自分たちの実力を試したいです。小さい大会がいっぱい開催されているので、積極的に参加して経験を重ねていくことが大事。ゆくゆくは、国内最大規模の大会である「SECCON(セクコン)」に出場することが目標です。

水野 太陽

そのためにも練習サイトに積極的にトライすると同時に、仮想環境でのシミュレーションを通して、さらにレベルアップを図りたいですね。

加仲 康輝

私の直近の目標は、少しでも多くの問題を自分の力で解けるようにすること。将来的には、ウイルスを駆除するアンチウイルスソフトの開発もしてみたいと思っています。

阿部先生

「ものづくりプロジェクト」では、大西君や水野君、加仲君のように自主的に新しいことに挑戦したい学生を全力で応援しています。この3人なら、きっとCTFの大会に出場できるスキルを身につけ、確かな結果が残せるよう成長できるでしょう。今後の活躍が、今からとても楽しみです!

理工学部の3人が感じている
大和大学の大きな魅力!

CTFの大会出場を目指す彼らの取り組みもそうですが、独自の「ものづくりプロジェクト」が大きな魅力のよう。専攻の枠を超えて、同じ目標を持った仲間と自主的にやりたいことにチャレンジできます。なかには、1~2日といった短期間の取り組みもあり、興味があることに積極的に参加することが可能。自分をどんどんバージョンアップさせられることに加え、人間関係を広げていけるので、キャンパスライフがより充実したものになるでしょう。

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