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高校時代は、サッカー部の活動に打ち込む。進学先として大和大学を選んだ理由は、当時建築学専攻の1期生の募集で定員も50名と少なく、他大学と違って先生から手厚い指導を受けられると考えたから。実際、指導教員のサポートのおかげもあり、主体的に取り組んだ建築の学生コンペで数々の賞を受賞する。
東京大学大学院への進学が決定している。
大阪府立桜宮高等学校 出身
大学1年生の頃から現在まで、建築関連のコンペに13回参加しました。建築を学ぶ学生が応募でき、未来のスターを発掘するというコンセプトの「建築新人戦」や、日本建築学会主催の「学生ワークショップ」、長谷工コーポレーション主催の「長谷工住まいのデザインコンペティション」はその一例です。
そもそも、私がコンペに注目するようになったきっかけは、コロナ禍の影響です。新型コロナウイルス感染症が猛威を奮っていた2020年に入学したこともあって、最初の頃は建築を学んでいるという実感を強く持てませんでした。そこで学外に目を向けて、1年生の8月から積極的にコンペに参加することにしたのです。
「建築新人戦2021」「建築新人戦2022」は2年連続で一次審査を通過し、いずれも100選に入賞。また、「学生ワークショップ2022：建築解体新書 ー 学生コンペに対する解剖と挑戦、 設計コンペ部門」では審査員賞を受賞し、「第16回長谷工住まいのデザインコンペティション」では佳作をいただきました。入選したり、受賞したりすると、授賞式や公開審査会に参加することができます。 その際に、他大学の学生や審査員の有名建築家とコミュニケーションを取れるのが魅力。私は、「第16回長谷工住まいのデザインコンペティション」の授賞式で、日本を代表する有名建築家と言葉を交わすことができました。このことは、建築を学び続けるうえで大きな励みになっています。
コンペに参加する際の心強い味方は、私の指導教員である包先生です。「建築新人戦2021」にチャレンジした際には、2ヵ月ほど付きっきりで指導してもらうことができました。包先生の熱量の高さに驚くと同時に、「その想いに応えなければ！」という気持ちが当時のモチベーションに。これまでに13回コンペに参加して、4つの賞をもらえたのは、包先生のおかげでもあります。
コンペに参加するうえで一番大切なのは、スケジュール管理です。良い作品が完成しても、提出期限に間に合わなければ、スタートラインに立つことすらできません。「建築新人戦2021」のときは、スケジュール管理が上手くできず、応募締め切りの数十秒前に提出。ギリギリ間に合ったからよかったものの、今でも忘れられない苦い思い出です。
コンペの参加回数を重ねるうちに、スケジュール管理のスキルが身についてきたと実感。自分の成長を感じています。最初に立てた計画通りに無理に進めるのではなく、1日単位の作業の流れや作業の進み具合に応じて、フレキシブルに修正していくことが大事。ちなみに、コンペで培ったスケジュール管理のスキルのおかげで、学業と両立しながら東京大学大学院の入試に合格することができました。
高校時代はどちらかと言えば内気な性格で、主体的に動くようなタイプではありませんでした。 けれども大和大学に進学し、「率先して物事に取り組まないと何も得られない」と感じて、意識が180度変化。また、コンペに積極的に取り組むようになってからは、人前に立って何かをすることが楽しいと思えるようになりました。
コンペに挑むにあたって、大和大学の大きな強みは、指導教員の手厚いサポートが受けられること。包先生は、アイデアから図面、プレゼンシートの構成まで、毎回細かくチェックしてくれます。また、図面の作成や模型の製作には膨大な時間がかかるのですが、理工学部の学部長の働きかけによって、深夜まで大学に残って作業できるようになったのも魅力。A0サイズの大きなプレゼンシートを無料で印刷できるのも、かなりありがたいです。
4年生になった今も、「環境に呼応する住宅」がテーマのコンペと、「次世代のみせ」がテーマのコンペの参加に向けて、着々と準備を進めているところ。もちろん、入賞を目指しています。また、現在取り組んでいる卒業設計で、入学当初からの目標である全国入賞を狙いたい。卒業論文でも、日本建築学会で論文賞を取ることを目標にしています。
