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建築で暮らしをクリエイティブ! コンペを通して成長できたこと。

建築学を教える包慕萍先生の講義の一環で、2年次の有志25名が「第15回 長谷工住まいのデザインコンペティション」にチャレンジしました。コンペのテーマは、「狩猟採集の集合住宅」。コロナ禍で人々の暮らしが大きく変わったなか、“狩猟採集時代のようなプリミティブ(原始的)なライフスタイル”をキーワードに、集合住宅の新しいあり方を考えるという内容でした。建築で暮らしをクリエイティブする挑戦に挑んだ、学生たちの本音を紹介します。

参加者:理工学部 理工学科 建築学専攻 3年
  • 森 湧梧

  • 水田 周作

  • 森 恭彰

  • 竹田 淑志

  • 辰己 彩希

  • 廣田 華

  • 堀之内 優

  • 山根 遙

1

建築学専攻の学生の2人に1人が参加!
チームでコンペに挑む

森 湧梧

包先生からのコンペの話を聞いて、他大学の学生の作品を見てみたいと思い、迷わず参加を決めました。

堀之内 優

わかる!コロナ禍に入学した私たちは、他の学生と交流する機会が少なかったからね。私は自分の実力を試したいと思い参加を決めました。

森 恭彰

私は、2年次の夏に応募した『建築新人戦2021』でベスト100に入選。今回も賞をとりたいと思って、参加することにしました。

辰己 彩希

今まで一度もコンペに参加したことがなかったので、良い経験になると思いチャレンジを決めました。

山根 遙

辰己さんと同じチームだったのですが、最優秀賞の賞金100万円に魅力を感じました(笑)。

水田 周作

私は周囲に誘われて参加しました。4人チームで挑戦です。

竹田 淑志

私のチームは8人と大所帯。チームをまとめるべく、リーダーを務めました。

廣田 華

私は堀之内さんを含めて、6人のチームで挑みました。

包 先生

建築学専攻の学生は50名、そのうちの半分の学生さんが今回のコンペに参加してくれました。みなさんの意識の高さに驚きました。
2

ユニークなアイデアがたくさん出て、
刺激的な日々!

水田 周作

私たちのチームは、狩猟採集の時代は集団行動が基本だったので、コミュニティとの交流が活発だったに違いないと考え、「周囲との交流を、現代の集合住宅にどう落とし込むのか」という点に着目しました。

森 恭彰

狩猟採集の時代は道具を共有していたはずなので、キッチンやシャワー、トイレは共有に。さらに、コミュニケーションが活発になるような共有空間をつくろうということに。

森 湧梧

集合住宅のデザインを考える際に参考にしたのは、中国福建省の「福建土楼」です。上から見るとドーナツのようなカタチになっているので、住人同士がコミュニケーションを取りやすいだろうと考えました。

山根 遙

私たちのチームのコンセプトは、1週間で異なる自然体験ができる空間づくり。風・木・水・火・光といったテーマごとの居室空間をつくることで、住んでいる人が自然を感じながら飽きずに暮らせる住まいを目指しました。

辰己 彩希

自然と触れ合える機会が少なくなってしまった今の時代に、自然と共存しながらさまざまな生活体験を提供したいという想いが込められています。

包 先生

山根さんと辰己さんの作品は、優秀賞の作品とよく似ていたよね。いい線までいっていたのに、すごく惜しかった!

廣田 華

私たちのチームは、泡のようなモコモコの建物をランダムに配置した集合住宅を考案。一つひとつの建物が、個人の家や共有の食堂、オフィススペースなどに分かれていて、人とのつながりを大切にできる集合住宅を考えました。

堀之内 優

チーム内に情報学専攻の学生もいたので、CGを駆使して素敵な建物をつくることができたと思います。

包 先生

実は、この作品も佳作を受賞した作品とそっくり。2年生でここまで出来たのだから、自信を持っていいと思いますよ!

竹田 淑志

私たちのチームは、コンセプトを何度も考え直すうちに、植物の「葉緑体」というキーワードに辿り着きました。光合成を行う細胞小器官のことですが、作物をつくって地域のコミュニティを育む農耕文化と似ていることに気づきました。そこで、建物の内外に畑スペースを設け「農耕を通して人々が交われる集合住宅」を考えました。

包 先生

コンペの締め切りは10月いっぱいでしたが、参加を決めたのは9月末。時間的に余裕がなかったなか、みんな本当によく頑張りました。残念ながら、今回応募した作品は受賞には至りませんでしたが、想像以上のクオリティに仕上がったと思います。
3

仲間との共同作業を通じて大きく成長!
受賞作からも多くのことを学べた

辰己 彩希

初めて参加して、「コンペとはどういうものなのか」を知れたのが大きな収穫。また、みんなで同じ目標に向かって一丸となって取り組む貴重な経験ができました。

廣田 華

しかも、同じテーマでも個人やチームごとにいろいろな捉え方があって、「そのような考え方もあるのか」と勉強になりました。チームのメンバーと議論を重ねたり、先生に相談したり、他のチームと意見交換したりするなかで、当初私たちが思い描いていた作品から大きく発展していきました。自分だけだったら絶対に味わえなかった“化学変化”を楽しめて、刺激的でした。

山根 遙

コンペのチーム分けは、ランダムに決めました。メンバーのなかには、同じ講義を受けているけど、あまり話したことがない学生も居ましたが、一緒に作業を進めるうちに、それぞれの個性を知ることができたのがメリット。「すごく絵がうまい!」「いい意見だなぁ!」など、メンバーのいいところをたくさん発見できました。

堀之内 優

締め切りが中間考査や他の課題と被ってしまい、コンペの準備は正直大変でした。でも、「これを乗り越えたのだから、きっと何だってできる!」と大きな自信になりました。また、仲間と一緒に真剣にコンペに向き合うなかで、「自分は本当に建築が好きなのだ」と、改めて気づくことができました。

森 恭彰

コンペの受賞作と自分たちの作品を比較して、足りない部分や弱いところを知ることができてよかったです。この経験は、今後建築学を学んでいくうえで大きなプラスになると思います。

包 先生

今回のコンペは、コロナ禍で思うような学生生活を送ることができないうえに、実際の有名建築物を見に行くことが難しい状況のなか、すごくいい経験になったのではないでしょうか。コンペに参加する前と後とでは、みなさん別人のように成長しましたね。
4

建築で、人々の暮らしに
良い影響を及ぼせるのがおもしろい!

森 湧梧

建築で暮らしをクリエイティブすることの面白さは、自分たちのアイデアでたくさんの人の生活に好影響を与えられるということです。「このような空間があれば、生活が豊かになるだろうな」というアイデアを、建築の視点からプロデュースできるのが魅力だと思います。コンペを通して、その楽しさを味わうことができました。

竹田 淑志

同感です。「この建物で、一人暮らしのサラリーマンの方はどういう暮らしをするのだろう」「この建物を見た人は、どんな気持ちになるのかな」などと想像するだけでワクワクしました。

水田 周作

暮らしをクリエイティブするための建築について、アイデアを考えるだけでも楽しいよね。さらに、コンペに参加することにより、自分たちの頭のなかにあったものが具現化されて作品になっていくのもおもしろかったです。

包 先生

在宅ワークが当たり前になるなど、コロナ禍で人々の暮らしは大きく変わりました。そんななか、住まいのカタチも変化する必要があると考えています。今の時代に求められているのは、人々のライフスタイルの変化に合わせて、建築で暮らしをクリエイティブすること。今回は、コンペを通してその大切さを学んでもらいましたが、今後みなさんには暮らしをクリエイティブするという視点で、建築の未来を創造していってもらいたいと考えています。

建築学専攻の学生が思う、
大和大学のすごいところ!

A0サイズ(841×1189mm)まで対応している大型のコピー機を自由に使えるところ。学内で気軽に出力できるので、大きなプレゼンボードを作成する際などに重宝しています。机の上にカッターマットが敷かれているなど、細かな配慮がなされているのも特徴。カッターや接着剤を使うことが多いので、とても助かっています。さらに先生方の研究室が広く、お願いすれば2年生でもコンペの講評会などで使わせてもらえるのもポイントです。

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