




















高校時代はテニス部に所属し、日々練習に打ち込む。幼い頃から車が好きだったものの、周囲に同じ志向の人はいなかった。当時からの夢は、車関連の仕事に就いてエンジンの設計や組み立てをすること。勢いがあって高い将来性が期待できることから大和大学へ。
兵庫県立明石城西高等学校 出身

現在私が取り組んでいるのは、50ccエンジンをカットし、エンジンが動作している際の各部品の動きを可視化するプロジェクトです。エンジンに関する知識がまったくない方でも、内部構造を理解できることを目的としています。理工学基礎セミナーの授業の一環として、研究発表の題材になったことがきっかけで、このプロジェクトはスタートしました。
現在は、リーダーとしてプロジェクトを推進しているところ。メンバーと意見を出し合い、「どこを改善すればさらによくなるか」を話し合いながら進めています。私たちが使えるエンジンは1台だけなので、失敗は許されません。どの方向からカットすれば一度に各部品の動きが見えるかを、みんなで考えながらアイデアを出し合っています。

エンジンの構造や動きの仕組みに興味があって、前々から動画サイトなどを見ていました。けれども、実物を見る機会はなかなかなかったので、角度による見え方の違いや一緒に連動しているところなど、細部までしっかり見られるところがおもしろく、やりがいを感じています。


最初に行ったのは、エンジンの解体です。作業を進めるにつれていろいろなパーツが出てきて、それぞれがどんな役割を持つのかをみんなで調べていきました。これまではスマートフォンの画面などでしか見られなかったエンジンのパーツが、目の前にあることがただただうれしい! エンジンを実際に解体できることに対するワクワク感が、今でも忘れられません。

このプロジェクトを通じて、仲間との絆や“考える力”が培われていると感じています。仲間とは意見を出し合いながら絆を深め、「どのようにカットするか」をそれぞれの頭の中や実物を使ったシミュレーションで話し合いを重ねたことで、考える力が養われたと実感。また、これまでは「自分は車が好きだから、エンジンなどの機械が好き」だと思っていたのですが、プロジェクトを通して「機械が好きだから、車も好き」なんだと気づきました。


このプロジェクトの最難関は、たった1台しかないエンジンをカットすること。絶対に失敗が許されないうえに、みんなにわかりやすく伝える必要があるので、どんな方法でカットすればいいのか試行錯誤をくり返しています。エンジンをカットすること自体も大変ですし、各部品を見やすく、理解しやすいように説明板を作ることにも苦労しました。


高校時代は周囲にいろいろな趣味の人がいて、さまざまなジャンルの知識に触れてきました。大学に入学してからは、同じ趣味や考えの人と接することが多くなっています。たくさんの刺激や気づきがあり、私自身の価値観や行動も大きく変化。高校時代は周囲に車好きはほとんどいなかったので、車に対する考えや意見を発信する機会はあまりありませんでした。大学ではエンジンに関するプロジェクトを通して、車が好きな人と意見交換をしたり、発言したりすることが格段に増えて充実しています。
エンジンの分解は特殊な機械や道具を使って行うのですが、大学には鉄を切断できる機械などが揃っており、さらに必要な道具の購入費用を大学が負担してくれるのが魅力。道具や機械などの最新設備が充実している大和大学は、自分のやりたいことを実現できる絶好の舞台だと言えるでしょう。

キャンパスが1ヵ所に集結していて、いろいろな授業を受けられるのも大和大学のいいところ。駅からのアクセスがよく、学生の学力も上がってきて勢いがあり、多彩な学部の学生と友だちになれるのも魅力です。自分の好きなことを研究できる大学生活はとても楽しく、視野が広がりました。エンジンに詳しくなるだけでなく、機械に興味がない人にも関心を持ってもらいたいという目標も見つかりました。卒業後は自動車関連の企業に就職し、設計や研究、立案などに携わりたいと考えています。


試行錯誤しています