高校時代は工業高校の建築科で設計を学び、「モノづくりに携わりたい」「利用者に優しく安全な街や都市をつくりたい」という夢を思い描いていた。また、陸上競技部に所属し、練習にも打ち込んだ。理工学部が新設されることを知り、イチからさまざまなことに挑戦できるのではないかと考え、大和大学への進学を決意する。
滋賀県立彦根工業高等学校 出身
大学に進学したことで、「建築士になりたい」という目標が明確になり、夢に近づくために建築に関する知識を深めることを決意。工業高校を卒業したことで、二級建築士の試験が受けられる学歴要件を満たしていたことから、大学1年生のときに資格取得に挑戦することにしました。二級建築士の資格取得に挑む受験生たちは、専門学校や大学を卒業していたり、建築の実務経験があったりする方ばかり。スタートの時点で他の方々に差をつけられているぶん、人の倍以上、学科試験や設計製図試験の勉強に取り組むことにしました。
建築に関する知識が少なかったため、初めて見る単語や言葉、公式ばかり。イチから覚えるのに苦労しましたが、それぞれの単語の意味や工法、部材を、写真や絵などビジュアルで理解できるようテキストを熟読しました。設計製図試験対策としては、毎日1枚(即日設計5時間)は図面を描くことに決め、試験までに70枚以上の図面を作成。その結果、図面の基礎や図面の見せ方、建築基準法に順守した図面の描き方など、設計の基本について学ぶことができました。同時に建築についての知識も習得できたと感じています。
ただ、周りに受験する人がいなかったので不安な部分もありましたが、家族や友人が応援してくれたおかげで、最後まで乗り切ることができました。
設計製図試験では、二級建築士で初めて傾斜地(斜面)の製図が出題されました。傾斜地への対応にとても苦労しましたが、多くの図面を描いてきた努力が実り、落ち着いて作図に取り組めたと思います。その結果、無事に二級建築士の資格を取得できました。
試験勉強は大変でしたが、新たな発見も多く、楽しく取り組むことができたと思います。「自分は本当に、建築やモノづくりが好きなんだな」とあらためて気付けたことが大きな収穫。また、パラスポーツの競技場に関わる設計があることを知り、パラスポーツについて調べてみるなど、建築以外の分野にも興味をもつようになりました。試験勉強を通じて、視野がとても広がったと感じています。
大学1年生での挑戦だったので、慣れない大学生活のなか、講義や学校の課題と試験勉強を両立するのはとても大変でした。そこで、毎日しっかり計画を立てて、講義や通学などの隙間時間に試験勉強に取り組むよう努力。この経験から、先を見据えて計画を立てるスキルが身につきました。
建築や設計などについての知識を深めていくたびに、「モノづくり」に伴う責任や難しさをひしひしと感じます。だからこそ、「少しでも多くの知識や技術を身につけてから、モノづくりに携わろう」と思うようになり、その決意が勉強に打ち込むモチベーションになっています。また受験に挑戦した経験から、失敗を恐れずに、さまざまなことに挑戦できるようになりました。「高い目標こそチャレンジしてみたい」など、成長意欲も培えたようです。
資格取得の勉強だけでなく、大学での学びも充実しています。ゼミ活動でさまざまな場所に足を運んで建築物を見学したり、学外の先生方の講演を聞いたりすることで、建築に対する考え方や想いが大きく変化しました。また、同じ志をもつ仲間と共に建築について勉強することも、自分自身の成長につながっています。大和大学は、勉強や遊び、アルバイトなどなど、色々なことに挑戦できます。頑張って何かに挑戦する学生に、優しく手を差し伸べてくれる先生がたくさんいるので、夢を叶えたい人にはぴったりの大学です。
今後の目標は、お客さまが安心して安全に暮らせる住まいをつくれる設計士になること。そのために、一級建築士などの資格取得の勉強に励み、たくさんの知識や技術を身につけたいと思っています。
目標も手に入りました