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アジアの日系企業の課題解決プロジェクトに挑戦し、グローバルで“生きたビジネス”を体感!

グローバルビジネス学科では、1年次の「米国研修」に続き、2年次には「アジアビジネス研修」が行われます。日系企業と連携し、現地で課題解決プロジェクトに挑戦することで、“生きたビジネス”を体感できるプログラムです。具体的には、事前に練り上げたビジネスプランの実現可能性を、現地でのマーケットリサーチを通じて徹底的に検証。最終日には協力企業の経営陣に向けて、実践さながらのプレゼンを行います。2025年9月にマレーシア・インドネシア・タイの3ヵ国で実施された「アジアビジネス研修」について、参加した学生たちに振り返ってもらいました。

参加者:政治経済学部グローバルビジネス学科(2年生)

※学年は取材時のものです。

マレーシア

協力企業Osaka Kitchen
テーマ「関西の粉もんをマレーシアで広めろ!」
期間2025年9月1日~6日
  • 松井
    (2年)

  • 國廣
    (2年)

インドネシア

協力企業イオンモール 株式会社
テーマ「ジャカルタ地域で、新しいモールを展開する際、どのようなモールがいいか?」
期間2025年9月1日~7日
  • 島田敦貴
    (2年)

  • 内藤晃仁
    (2年)

タイ

協力企業株式会社 髙島屋
テーマ「アジアの成長エンジン、タイ市場を攻略せよ!」
期間2025年9月8日~13日
  • 宮戸 心
    (2年)

  • 星加
    (2年)

1

事前学習で現地とコミュニケーションを図り、
プランを企画する際のヒントを数多く吸収

松井

「アジアビジネス研修」では、出発前の事前学習が本当に充実していました。日本語を学んでいる現地の大学生から、マレーシアのリアルな生活や文化を教えてもらえたのは、とてもありがたかったです。

國廣

インターネットだけではわからない、現地ならではの空気を実際に肌で感じることができました。

島田

僕たちインドネシア班は、現地のイオンモールのご担当者から直接オリエンテーションをいただきました。特に印象に残ったのは、生活に深く根づく宗教の影響です。文化の違いを肌で感じることができました。

内藤

現地の経営陣や現場スタッフの方々に、事前にアンケート調査を行えたことも大きなメリットです。宗教によって食べてはいけないものがあるなど、生の情報はプランを検討する際にとても役立ちました。

星加

タイ班のオンラインミーティングには、現地の髙島屋の副社長まで参加してくれたんです。私たちが考えたアイデアに対して、現地からは「もう試しました」という反応が多く、そのシビアさに驚かされました。

宮戸

事前学習の際、担当の先生がしっかりサポートしてくれたのも心強かったです。ただ、私たちのチームを担当してくれた先生はかなりスパルタで…。毎週のようにプラン提出を求められ、2~3週間に一度、現地の髙島屋の副社長とのミーティングもあって大変でしたが、企画を徹底的に練り上げることができました。
2

現地でのマーケットリサーチなどを通して、
プラン内容をブラッシュアップ

松井

僕たちのチームは、現地に行くまでにお好み焼きの冷凍食品というプランを準備していました。マレーシアに行った当日にOsaka Kitchenのご担当者に提案してみたところ、「1年前にやって失敗したので、もうやらないですね」と言われてしまい…。プランがいきなり、丸ごと白紙になりました。

國廣

あのときは、本当に焦ったよね。急きょ、現地でのマーケットリサーチをやり直し、街頭で約50人にインタビューを実施。現地の若者たちが中華系SNS「小紅書(レッド)」で飲食店情報を得ていることを知り、それを参考にしながらプランを練り直しました。

島田

僕たちのチームは、プランが固まらないまま現地入りすることになってしまったんです。自分がリーダーだったのですが、まずは現地のイオンモールを視察してヒントを得ようと動きました。他チームのリーダーにも相談し、アドバイスをもらうこともありましたね。

内藤

現地を歩いてみて、インドネシアでは本屋や図書館がほとんど見当たらないことに気づき、そこからプランの方向性が固まりました。

宮戸

私たちのチームは担当の先生の指導のおかげで、現地入りする頃にはプランがほぼ固まっていました。

星加

あとは現地を視察し、細部を詰めていく段階でした。
3

協力企業の経営陣の前でプレゼンを実施!
大きな手応えを得ることができた

松井

紆余曲折を経て、最終的に私たちが提案したプランは「シェアメニュー」。現地では定食のような料理もシェアして食べる習慣があることがわかり、マーケットリサーチのデータを根拠に、説得力のある提案ができました。その結果、僕たちのチームはマレーシア班4チームのなかで、優勝することができたんです。

國廣

具体的には、ミニお好み焼きとミニ焼きそば、サイド2種を組み合わせた「ペアセット」を考案しました。Osaka Kitchen様からは“すぐ実践できるプラン”が求められていたので、そこにフォーカスしたのが勝因だったと思います。

島田

他チームのリーダーのアドバイスや視察で得た情報をもとに、僕たちのチームは「教育」に着目しました。最終的に生まれたのが、エンターテインメント×教育の“エデュテイメント”というコンセプトです。

内藤

例えば、現地の方々は読書をする習慣があまりないと感じたことから、本屋とカフェが一体となった店舗を提案しました。知育玩具ショップの導入なども含め、モール全体を“エデュテイメント化”。現地のイオンモールのトップの方に「着眼点がいいね」とほめてもらえたときは、本当にうれしかったです。

宮戸

私たちは、現地の髙島屋で謎解きイベントを実施する案を早い段階から考えていました。けれども、現地の方の声を聞くと、タイの方はクーポン目的で行動するタイプではないことがわかったんです。そこで、全ての謎をクリアしたら景品をプレゼントする方式から、チェックポイントごとに特典が得られる仕組みに変更しました。

星加

謎解きイベントでは、魅力的な謎の設計が欠かせません。そこで私たちは、実際に髙島屋のモールを歩き、その場でアイデアをブラッシュアップ。最終的には、いろんなテナントを巡らないと解けないナンプレのようなギミックに仕上げ、回遊性も高められるよう工夫しました。

宮戸

「すぐにでもやりたい」と現地の方に言っていただけたときの感動は、今でも忘れられません!
4

グローバルな環境で“生きたビジネス”に触れ、
多くの学びや発見に出会えた一生モノの経験

松井

「アジアビジネス研修」に参加してよかったことは、机上の空論ではなく、グローバルビジネスを“現場で”体感できたことです。でも、それ以上に学んだのはチームプレーの大切さ。自己完結しがちだった僕は、國廣くんに「そのアイデア、誰にも伝わってないよ」と言われ、ハッとさせられました。

國廣

僕たちのチームは、事前学習の段階からメンバーの熱量にバラつきがあり、まとまりに欠けていました。けれども、現地では役割分担を明確にし、「やるときはやる、遊ぶときは遊ぶ」とメリハリをつけたことで、最終プレゼンではメンバー全員が高いパフォーマンスを発揮。手前みそですが、私自身もこれまでで一番いいプレゼンができ、大きな自信を手に入れました。

松井

最終プレゼンで國廣くんが話す姿は、本当に素晴らしかったです。人前で話すと緊張してしまうという苦手意識を克服して殻を破った彼が、一番成長したと思います。プレゼンが終わった瞬間、僕は大泣きしてしまいました。

島田

めちゃくちゃいいエピソードだね! 僕は、実際に現場を見ることの大切さを痛感しました。最初は「視察って意味あるの?」と思っていたんです。けれども、本屋がないと気づいた瞬間に、プランがつながりました。あれは大きな学びでしたね。

内藤

1年次に参加した「米国研修」ではチーム編成がランダムでしたが、今回は仲のいいメンバー同士でした。だからこそ団結しやすいと思っていたのですが、実際は仲がよすぎると“娯楽に流れる”というデメリットがあったんです。現地調査をしているときに、アイススケート場を見つけて全員で滑りに行ったりしてしまって…。結果、プランの作成は提出期限ギリギリになってしまいました。適度な距離感のあるメンバーどうしで集まるほうが、馴れ合いにならず集中しやすいことに気づけたのは、大きな収穫です。

星加

現地では、タイの学生と4日間行動を共にしました。すぐに打ち解けて仲良くなり、帰国するときには涙ながらにハグ。今でもSNSで週2~3回やり取りをしていて、国を越えてつながれることの貴重さを実感しています。

宮戸

ゼロからアイデアを生み出すのは初めての経験で、とても難しかったです。けれども、身近なところからヒントを見つけて形にしていく過程には大きな楽しさがありました。プレゼンで好意的な反応をもらえたときの喜びは格別。「頑張ってよかった」と、大きな達成感と自信を得ることができました。
5

安心して挑戦でき、大きな達成感を味わえたのは、
大学や先生たちの手厚いサポートのおかげ

松井

「アジアビジネス研修」では、とても濃密な時間を過ごすことができました。それもこれも、大学側の手厚いサポートがあったからです。特にありがたかったのは、現地での自由行動を認めてもらえたこと。おかげで、日本人観光客がまず行かない超ローカルな屋台街に足を運び、観光地とは異なる食文化や物価感覚に触れることができました。

國廣

屋台街のローカルフードは、本当に安くて驚きました。冷凍食品を販売するのは難しいだろうと思ったのも、現地でリアルな金銭感覚を知ることができたからです。さらに、大学のサポートで現地の方々から生の声を聞く機会をもらえたことも、プランを検討するうえで大いに役立ちました。

島田

ありがたかったのは、現地の大学生と協業できる体制を整えてもらえたことです。インドネシアでは英語があまり通じず、日本語を話せるネイティブの学生に何度も助けてもらいました。

内藤

実は、自分たちが出発する2日前、行く予定だった場所でテロが起きたんです。「研修が中止になってしまうかも…」と心配しましたが、学校側が安全を確認したうえで調整してくれ、現地でも「ここは行っていい」「ここは避けよう」と丁寧にケアしてもらえたおかげで、安心して研修に参加できました。先生方や旅行会社の方のサポートが、本当に心強かったです。

宮戸

事前学習の段階では、「どうして先生はこんなに厳しいんだろう」と恨めしく思っていました。けれども、プランをスムーズに作成できたのは、私たちのお尻を叩いてくれていた先生のおかげです。プラン発表が終わってから、「自分たちのことを真剣に考えてくれていたんだ」と感謝の気持ちが込み上げてきました。

星加

特に印象に残っているのは、中岡学科長の存在です。マレーシア班に1週間同行したわずか数日後には、僕たちタイ班にも合流してくれました。年齢を考えると、その行動力と体力には本当に驚かされます。「アジアビジネス研修」全体の設計から現地企業との調整まで、すべて先生が奔走してくれました。思わず「先生、どうかゆっくり休んでください!」と声をかけたくなるほど、感謝の気持ちでいっぱいです。

政治経済学部の学生から見た、
大和大学のいいところ!

政治経済学部グローバルビジネス学科・学科長の中岡義久教授を中心に、先生たちが「生きたビジネス」を体感できる環境を用意してくれるところです。協力企業の開拓から現地の大学生とのネットワーク構築、オリエンテーションや事前研修の実施、研修への同伴まで、きめ細やかにサポートしてくれます。だからこそ、安心してリアルな課題解決プロジェクトに挑戦することが可能。グローバルビジネス学科でなら、一生モノの財産になる経験を積むことができるでしょう。

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