本学社会学部SDG研究推進室は、これまでの環境に関わる活動が高く評価され、大阪府から「おおさか環境賞」を受賞することが決まりました。3月26日に、大阪府庁咲州庁舎で表彰式が行われます。
本学社会学部は、学生が主体となって環境問題の解決に向けた実践活動に取り組んでいます。フードロス削減では、規格外や傷などを理由に市場では流通できない食材を活用したラーメンを開発し、店舗やイベントで啓発を行ってきました。また、賞味期限が迫っているなどの理由により、店頭では販売できないチョコレートを安価で販売したり、フェアトレードの豆を利用したコーヒーを提供したり、韓国や中国でも日本の文化を発信してきました。


このほか、使わなくなった衣類の回収や古着販売など衣類との付き合い方について広く情報発信し、世界各国で社会問題化している衣類ロスなどの取組を実践してきました。加えて、教育機関、企業や海外の大学とも協働し、環境問題の啓発に貢献してきました。
「おおさか環境賞」は1997年、豊かな環境づくりに向けた行動の輪を広げること目的に設立。大阪府環境審議会環境・みどり活動促進部会による審査を行い、大阪府知事が決定します。
大阪府環境審議会環境・みどり活動促進部会委員からの評価内容
「次世代の担い手である学生たちが主体的に活動されており、ラーメン、チョコレート、コーヒー、ファッションなど日常生活になじみ深い品目で、多くの市民が参加するイベントを中心に食品ロス・廃棄物の削減に取組まれている点が高く評価されました。今後も、若者目線の発想で、循環型経済形成に必須となる事業化・ビジネス化を進めるなど、活動のさらなる発展を期待します」
SDG研究推進室代表、天野健作・社会学部教授のコメント
「このたびは『おおさか環境賞』という素晴らしい賞をいただき、大変光栄に思います。私たちの活動が評価されたことは、主体となって取り組んできた学生メンバー1人ひとりの努力の結果であると考えます。私たちは『学生だからこそできることがある』という想いを持ち、環境問題に向き合ってきました。未来を担う世代として、行動を起こし、少しでも社会に変化を生み出せたらと考えてきました。今回の受賞を励みに、さらに多くの学生を巻き込みながら、『持続可能な社会』の実現に向けて活動を続けてまいります。最後に、本賞の選考や推薦に携わってくださった皆様、そして日頃から私たちの活動を支えてくださるすべての方々に、心より御礼申し上げます」