2025年2月22日(土)グローバル都市経営学会全国大会が開催され、社会学部から7人の学生が学会発表をしました。これまでの研究成果をまとめた15分間の発表で、発表のタイトルと概要は下記の通りです。3件とも学会から賞を獲得し、表彰されました。
学生最優秀論文発表賞
(1)発表タイトル:沖島における食料アクセス問題の現状と課題
(2)発表者:青木天翔(社会学部1年次)
(3)発表内容の概要:滋賀県沖島の地理的条件から食料アクセスの現状を分析し、自ら訪問してフィールドワークを行い、住民にアンケートも行って調査をした。その結果、問題点が明らかとなり、それに対する解決提案を行った。
(4)学会からの評価:滋賀県沖島をフィールドワークし、アンケートを行って現状を分析する等、非常に深く調査がなされている。発表内容は、調査内容を詳細に示しつつも分かり易く、考察もよく行われ、現状と課題が鮮明になっている。また、今後の研究に対する計画や熱意も賞賛に値する。ゆえに、最優秀論文発表賞に選定し、これを表彰する。

学生優秀発表賞
(1)発表タイトル:EU内と日本国内の人材流入の類似性
(2)発表者:松本流紗(社会学部2年次)
(3)発表内容の概要:地方の過疎化・人口流出は深刻な問題で、諸外国も同じような問題を抱えている。本発表ではEU内・日本国内での人材流入の構造について各国の政策の事例を調査し、課題を明確にして、その課題の解決提案を行った。
(4)学会からの評価:人材流入構造について、ドイツのデュアルシステム、フランスのグランゼコール等を調査して、これらを日本に当てはめる具体的な提案がなされている。また、データを示した後、就業直結型公教育とそれへの金銭的負担を提案したことは具体的かつ実現性が高いといえる。ゆえに、学生優秀発表賞に選定し、これを表彰する。

学生優秀発表賞
(1)発表タイトル:大阪を中心としたビュッフェの集客方法の実践的研究
(2)発表者:龍野悠羽(社会学部3年次)、田中美咲(社会学部3年次)、西川美結(社会学部3年次)、上坂羽希(社会学部3年次)、岩本和華(社会学部3年次)
(3)発表内容の概要:ビュッフェについて、歴史や文化、消費者動向やトレンド、マナーとエチケット等の観点から、老若男女に好まれるビュッフェを実践的に研究した。また、Google アナリティクスを用いてデータ分析を行った。これらから、コロナ禍後のビュッフェの集客方法をチームで考察し、発表を行った。なお、本発表内容は卒業論文に繋げていく。
(4)学会からの評価:ビュッフェについて、歴史やマナー、消費者動向やGoogle アナリティクスを用いたデータ分析等を行い、多角的に調査ができている。発表者5人のチームワークとリサーチクエスチョンに対する探究心は非常に素晴らしく、“食のエンターテイメント”や“健康志向ビュッフェが地産地消につながる”等の分析結果は今後の外食産業に新しい食のサービスをもたらす可能性がある。今後の卒業論文の共同執筆を通して、より詳細で高度な調査が期待できる。ゆえに、学生優秀発表賞に選定し、これを表彰する。


受賞された皆さん、おめでとうございます。
今後も、社会学部では、学生達が学術学会で発表して受賞できるよう、教育に取り組んで参ります。