成人看護学演習の講義は2年次の後期30時間15回で実施しています。
本演習では、紙上事例に即して看護計画を展開するとともに、受け持ち時点での患者様の術後の観察について学んでいきます。
紙上事例の患者様に応じて、様々な排液バックや深部静脈血栓予防のための弾性ストッキングの着脱などをできるだけ実際に近い状況を作り、「観て」「触って」「実践して」術後の看護ケアに必要な考え方と予測性を持ったうえでの安全・安楽な関わりを理解し、さらに工夫して学んでいます。
また、胃管カテーテルのテープ固定について様々な方法があり、より患者様にとって不快感が少なく確実に固定できる方法はどれなのかをグループで研究的にディスカッションしながら工夫してみました。学生は、思いの外着脱の難しい弾性ストッキングに悪戦苦闘しながらも真剣に取り組み、患者様の立場に立って考え、効果的な方法を見つけ出そうと話し合いながら時間を不利に使って演習していました。
3年次の成人看護学実習での急性期の実習時に活用できるように期待しています。