小児看護学演習の講義は2年次の後期30時間15回で実施しています。本演習では、子どもの発達状況に応じた看護ケアを実践するために、小児の看護ケアに必要な考え方と子どもと家族にとっての安全・安楽な関わりを理解し、小児の全身状態の観察、身体計測、日常生活援助、与薬、診療・検査、身体の固定と安静、小児への説明について、その方法と技術を学んでいきます。その中で、乳幼児の救急蘇生法と異物除去法を学んでいます。
救急蘇生や異物除去法を学ぶことは、
① 緊急時の対応力向上: 小児は成人と異なり、身体の構造や反応が異なるため、特有の対応が必要です救急蘇生や異物除去法を学ぶことで緊急時に適切かつ迅速に対応できる力を養うことができます。
② 安全性の確保: 小児は誤嚥や窒息のリスクが高いため、異物除去法を習得することは、子どもの安全を守るために非常に重要です。
今回は教員だけでなく、現場での体験や研修を経た卒業生からもレクチャーを受けて、真剣に取り組んでいました。演習を通して、実践的なスキルを身につけことで看護学生としての自信が高まることや、実際の現場だけでなく、日常生活の中での対応力を身につけ、ひとりでも多くの子どもの安全を確保できることを願っています。