12月9日の4限「キャリアデザインⅡ」において、北陸先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科の橋本 敬先生と前園 涼先生をお招きして大学院進学講座を実施しました。
まず初めにに前園先生が登壇し、自身の研究テーマとその内容について簡単に紹介した後、「社会が何を期待しているのかという漠然とした問題に始まり、具体的に『問題の着目点と攻略点』を炙り出す。次に、『解くべき問題を定式化する』。解くためのツールや方法論を揃え、解決法を策定する。それらを一つの『ストーリー』に作り上げて、著作を出し、出版・公表する。著作のプロセスを全部一人でやりつくしたという証左が『博士の学位』につながる。今では、博士の学位取得で培ったスキルのレベルが企業が求める人材になっている」ことを説明されました。
つぎに、橋本先生が登壇し、「知識科学」という分野について講演されました。知識科学とは、人間、組織、社会の課題に対して、多様な分野の知見を融合させ、解決策をデザインし、その実現方法を考える学問です。橋本先生は、言葉の進化や社会制度の変化、イノベーションを生み出す仕組みなどを例に挙げ、コミュニケーションがどのように創造性に結び付くかを研究していると説明されました。
最後に、本学理工学部4年生で来年同大学院に進学予定の学生が登壇し、1ヶ月の研究室インターンの経験について話しました。
今回の受講生からは、「段取りやスケジュールをしっかり管理することが、自分には必要であることに気づいた」や、「私はあまりにも大学院について知らず、まわりが就職するから自分も就職しなければという曖昧な認識でした。今日配布されたパンフレットや資料をきっかけに大学院への理解が深まればいいと感じた」というような感想が聞かれました。