11月18日(月)政治経済学部2年生を対象に特任教授 石原伸晃先生の特別講義が行われました。講義テーマは「日本国憲法を考える」。
日本国憲法制定の経緯を辿りながら、制定後80年近くが経過した現行憲法が、社会情勢・国際情勢の変化に対応できておらず、条文の解釈での対応の限界に達していることについて指摘されました。改正の素案として、自由民主党が掲げる「改憲四項目」について説明され、なかでも緊急事態要項は世界でもこの規程がない国はほとんど存在しないことを指摘され、必要性と緊急性が高いことを述べられました。
学生から、「改憲四項目」以外で話題になっている「同性婚」「夫婦別性」問題に関する石原先生のお考えについて質問がありましたが、石原先生は「国論が二分しているような問題については結論を急がず、国民の間に十分な合意が形成されてから憲法に反映すべきである。」として、改正論議は将来どのような社会で生きていくのが幸福なのか、十分に考えた上で議論を進めていくべきであると考えを述べられました。
憲法改正問題を通じて私たちが生きる社会とその未来について考える素晴らしい機会を与えていただきました。