政治経済学部・理工学部の1年生を対象に実学講座が行われました。
今回は、関西電力株式会社執行役員エネルギー・環境企画室長の小川博志先生による『2050年カーボンニュートラムに向けて~世界の動向と関西電力の取組み~』でした。
講演はZOOMによって行われました。
気候変動問題とカーボンニュートラルに向けた世界の動向について、近年観測された気温上昇の原因は、人間の活動に伴い排出された温室効果ガス(GHG)である可能性が極めて高く、世界各国で協力し合い気候変動の解決策を模索していく必要があります。2020年以降すべての国が自ら宣言した目標に取り組むパリ協定が開始され、カーボンニュートラルに向けて、日本も2050年カーボンニュートラルを宣言しました。コストがかかるので、経済との両立を図るため社会構造の変容に向けて取り組む必要あることをご説明いただきました。
また、関西電力グループの取組み「ゼロカーボンビジョン2050」では、発電事業をはじめとする事業活動に伴うCO2排出を2050年までに全体としてゼロとする宣言をされました。具体的には3つの柱としてデマンドサイドのゼロカーボン化、サプライサイドのゼロカーボン化、水素社会への挑戦を始めていることなどをご説明いただきました。