5月22日(水)、政治経済学部「キャリア研究Ⅰ」において、日立造船株式会社の名誉顧問である古川実氏によるご講演が実施されました。今回のご講演のテーマは、「日立造船からKanadeviaへ ~生き残る者は変化し続ける者~」でありました。
ご講演では、今年〔2024年〕10月1日の社名変更が行われることを第2の創業と捉え、新たな事業の展望や将来に向けてのこれまでの取組や事業に対する倫理あるいは哲学などについて、創業から造船事業である造船事業からの撤退、「環境の日立造船」への飛躍、2030 Vision、「人」を大事にする経営の4つの点からご説明頂きました。その中でも、特に、自ら考えられる人材の登用や育成が、絶えず変化し続ける市場に対応した事業の変革をもたらすということが強調されておりました。
さらに、ご講演後の質疑の時間では、困難をチャンスと捉えて精進していく者とは、どのような人物であるのか、との学生からの質問に対して、古川氏は、どのような状況でも長所を見出せる人物、どのようにしたらできるのかと前向きに考えられる人物、つまり、否定的に捉えない人物が重要であるとのご回答がございました。
今回の古川氏によるご講演によって、受講生(1年生)は、今後のキャリア形成だけではなく、キャリアとは何かとの問いを突き詰めていくための一つの方向性を得ることができたのではないかと考えられ、大変有意義なご講演を受講できたのではないかと思われます。