第2回は、大阪鉄道病院 認知症看護認定看護師である井川 薫 先生による講義を実施しました。
認知症看護認定看護師とは、認知症看護分野において、個人、家族及び集団に対して、高い臨床推察力と病態判断力に基づき、熟練した看護技術及び知識を用いて水準の高い看護を実践します。
井川先生からは、事例を通じて認知症の人との向き合い方、その人が何を大切に生きてきたか、時間はかかるが、あきらめず、なじみの信頼できる関係を構築して、認知症の人の代弁者としての役割を担うことの重要性を深く学びました。
学生からは、「私も将来、認定看護師をめざしてみたいと思っています。認知症患者様との関わり方で、“認知症だからこれはできない、あれはさせられない”と決めつけて何でも制限するのではなく、その人の持つ強みを最大限に生かせるような言葉がけや接し方を大切にしようと考えることができました」との意見がありました。
今回2回目の実習病院によるリレー講義を実施ました。講師の先生方からは、それぞれが生きてこられたかけがえのない人生=看護についての語りを聴講させていただきました。看護は、その人の人生に深く関わる尊い職業だと改めて感じています。