2024年5月29日、本学情報学部の松田雄馬特任教授は、実学イノベーション講座の「キャリアデザインⅠ」で1年生を対象に講義をされました。テーマは、「脳×AI×メタバースへの挑戦―情報学部生が切り拓く未開の地―」でした。

松田特任教授は脳とAIの関係の講義で、まず、錯視パズルによる「見え」の実験結果から、脳の都合のよい錯覚について解説されました。

次に、「ゴンドラ猫の実験」を取り上げ、「身体経験がなければ、『見ること』や『考えること』を失い、やがて『自己』を喪失する」とAI社会の問題点を説明されました。

最後に、松田特任教授は、昨年から継続している情報学部独自のプロジェクト「AI・メタバースラボ」への参加の呼びかけを本年度の受講生にもされました。

今回の受講生から、「AIは失敗なんてめったにしない高性能なものだと思っていたが、実際はAIが失敗に気付けないだけで、完璧な存在ではないと言うことが分かった」とか、「ゴンドラ猫の話で身体経験がないと運動能力が成長しないだけだと思っていたが、それだけでなく『見ること』や『考えること』から『自己』までも喪失すると聞いて、かなり今まで自分は受け身に生きてきたが、積極性を持とうと思った」という声が多く聞かれました。