6月14日(月)、元国税庁長官で、現在はベトナム簿記普及推進協議会名誉理事長の大武健一郎先生による実学講座が行われました。
講義テーマは、「ポストコロナ時代の世界と日本経済」です。
日本が既に人口減少局面に突入している中で、新たなものを作るというより、すべてをスクラップする時代、様々な空洞化が起こる時代になるということ、また、平和な時代から戦争へのリスクが感じられる難しい時代になるということ、そして、ポストコロナ時代には、IT革命や環境問題などがますます重要なカギとなるということです。
日本はグリーン経済化やIT化において他の主要国に大きく遅れており、これまでの成功体験や経験などでは、これからの変革の時代を乗り越えることは困難である、パラダイムが大転換するような状況においては、記憶力よりも判断力と行動力が何よりも求められる、とのご指摘いただきました。
政治経済学部の学生に向けて、これからの時代、是非「JOB」を身につけ、スペシャリストを目指してほしい、皆のやりたがらないことに取り組むことが成功の近道である、とのアドバイスがありました。そして最後に、世阿弥の「形を持って型となし、型をもって形となす」との言葉を紹介され、新たな時代・変革の時代に積極的に関わり、考えて行動してほしい、とのお話で締めくくられました。
講義後は、学生からの質問に対して丁寧にお答えいただきました。