政治経済学部の「キャリア研究I」では12月20日に本学の特任教授の山崎拓先生（自民党副総裁）による特別講義「わが国の外交・安全保障概論」の第四回目を実施いたしました。「第三の戦域となる可能性をはらむ台湾海峡危機の展望とは」をテーマとする今回の特講はいよいよ、我が国の安全保障上最も身近で重要な東アジアにおける米中関係の緊張を分析するものでした。

植民地化以前に遡った台湾の歴史をふまえて、11月の米中首脳会談および12月の中国軍部要人の発言といった最新の情報をもとに台湾海峡をめぐる緊張が高まっていることが強調されました。台湾で来年1月に実施される総統選挙の結果がアジア太平洋の国際政治に大きな影響を与えることが必至であり、その直後に予定されている次回の特講で山崎先生が今後の展望をご提示くださることになりました。