朝日新聞大阪本社NW報道本部次長の池尻 和生氏を特別講師にお迎えし、「デジタル時代の新聞記者」というテーマで社会学部1年生233人が講義を受けました。
講義の中で池尻氏は、本題に入る前にまず、キャリア形成という観点からご自身の大学時代を振り返り、朝日新聞に入社するまでの道のりと、朝日新聞社を志望する決め手となったことに触れられました。そして、デジタル時代と呼ばれる現在、人々に記事を届ける媒体が新聞(朝・夕刊紙)からインターネット等のデジタルメディアに移行する中で、その変化に応じた対応を迫られていることを述べられました。たとえば、新聞発行部数ではなく、ネット記事のアクセス数(PV値)を新たな指標とすることや、同じ記事でも、新聞紙上とデジタル上とでは文字の大きさや文字数、構成等が異なること、デジタル記事の場合は、読者に最後まで読ませるための工夫があることなどについてくわしく説明されると、学生は新たな発見をしたような表情を浮かべながら耳を傾けていました。
受講した学生のひとりは、「その時代に合ったものを考え出したり、今まであった従来のものを変えたりできるかと聞かれたら、今の自分では無理だと思う。そのため、柔軟性や発想力をこの大学生活で身につけなければいけないと思った。」と、講義を振り返っていました。