NHK大阪放送局副局長の橋爪 尚泰氏を特別講師にお迎えし、「NHKに期待されている命を守る災害報道」というテーマで社会学部1年生233人が講義を受けました。
講義の中で橋爪氏は、日本全国に54の局を配置していることや、職員数が10,000人余であることなど、自社の組織について概説された後、NHKに課せられた使命・役割について説明されました。なかでも、国民の命を守ることに直結する「災害報道」のあり方、現状と課題についてくわしく話されました。11年前に発生した東日本大震災を例に取り、地震の第一報を伝える際のスタジオの混乱した様子が記録された映像を示しながら、「この大震災が、これ以降の災害報道のあり方大きく変えた。」として、大規模災害を想定した報道訓練を記録した動画が映されると、学生は強い関心を寄せていました。
受講した学生のひとりは、「今回災害報道について講義を受け、人々の生死をも左右する「メディア」の、社会における存在の大きさを実感しました。今後社会学を学んでいく中で、メディアが私達の生活に密接に関わってくることを念頭に置いて、社会の在り方を考えていきたいと思いました。」と、講義を振り返っていました。