1月26日、竹中大工道具館学芸部部長・主任研究員の坂本忠規先生にご来学いただき「ものづくりの日本建築史」をテーマに特別講義を実施しました。
竹中大工道具館は、建設大手の竹中工務店が神戸市に開設した日本で唯一の大工道具の博物館で、古代から使われている大工道具や、日本の伝統的な木造建築資料などが展示されています。
実際の映像や写真を交えつつ法隆寺や吉野ケ里遺跡などの建築物を例に挙げながら、ものづくりの国「日本」を創りあげてきた日本古来の建築道具についての講義を行っていただきました。石の斧から鉄の斧への進化によって作業効率が上がり、建築技術に大きな影響を与えていった歴史的経緯や、海外の建築道具も紹介していただきました。また、アジアやヨーロッパなど、地域によって同じ目的に利用する道具でも形が大きく異なることなど、多彩な観点からご講義くださいました。