本年5月から6月にかけて、看護学科4年生を対象に実習病院のプロフェッショナル講師によるリレー講義 「豊かな教育 看護プロフェッショナルコース」を実施しました。
<第4回講義:5月28日(木)> 淀川キリスト教病院 がん看護専門看護師の杉田智子様をお招きし、「終末期看護の魅力について」というテーマで講義をいただきました。
講義では、「自分の家族とのお別れの際にどのように関わりたいか」という問いかけがあり、学生たちは「家族がお互いに『ありがとう』と伝え合える環境を整えられるとよい」と意見を述べていました。死は学生にとってまだ遠い未来の出来事ではありますが、家族との別れを具体的に想像することで、死は誰にでも訪れるものであることを実感し、将来看護師としてどのように患者や家族に関わるべきかを考える機会となりました。
また、杉田先生は多忙な業務の中でも一人ひとりの患者と丁寧に向き合い、時にはご自身の死生観について患者と語り合うこともあるとお話しされました。その姿から学生たちは、終末期看護は身体的なケアだけでなく、その人らしい生き方や価値観に寄り添い、人生の最終段階を支える看護であることを学びました。講義を通して、患者や家族に寄り添う看護の意義と、終末期看護の深い魅力について理解を深めることができました。

<第5回講義:6月4日(木)> 大阪府済生会千里病院 千里救急救命センター 副看護師長の張 公也先生をお招きし、「災害看護の魅力」について講義いただきました。
大阪府済生会病院は、大阪府災害拠点病院、大阪府災害派遣チームの大阪DMATなどの指定を受けています。千里病院救急救命センターが開設されており、ドクターカーを運用しています。張先生からは、「失敗続きの私が災害派遣支援に携わるまでに成長できた大切なこと」というテーマのもと、ご自身の経験を交えながら、失敗から学び成長することの大切さについてお話しいただきました。「失敗を恐れず挑戦すること」の重要性についての熱いメッセージは、学生たちに大きな勇気を与えてくださいました。
また、ドクターカーの役割や災害看護の特徴、DMAT活動についても、実際の災害支援の経験に基づいた具体的なお話を伺うことができ、学生たちは災害時に求められる看護師の役割や責任について理解を深めることができました。
学生からは、「失敗を恐れず挑戦することの大切さを学びました」「看護師であっても災害発生時には、まず自分自身の安全を確保することが、その後のより良い看護の提供につながることを学びました」などの感想が聞かれました。今回の講義を通して、学生たちは災害看護の魅力や社会的意義について学ぶとともに、看護師として成長し続けるために必要な姿勢について考える貴重な機会となりました。

<第6回講義:6月11日(木)> 「看護の楽しさ、おもしろさについて」をテーマに、「のろ志(縁と志で三重県の医療を奏でる団体)」の皆様に講義いただきました。「『看護師を辞めたい』と思いながら働く人を減らしたい」という理念のもと活動されている団体で、三重県志摩市や愛知県刈谷市など遠方からお越しくださり、本学の卒業生にも参加いただきました。
講義では、学生が就職後に抱く不安や疑問についてグループで話し合い、講師の皆様がご自身の経験を交えながら丁寧にアドバイスしてくださいました。また、患者との関わりの中で感じる喜びややりがい、看護の魅力について具体的にお話しいただきました。
学生たちは真剣に耳を傾け、「先輩方が看護に真摯に向き合う姿が印象的だった」「看護師になることへの不安が軽減された」「看護師になるモチベーションが高まった」などの感想を述べていました。今回の講義は、看護の魅力を再認識し、自身の将来の看護実践について考える貴重な機会となりました。
※参加いただいた「のろ志」メンバーの皆様:〇江角悠太様(志摩市民病院 地域医療医務監)、〇山下幸世様(志摩市民病院 総看護師長)、〇新谷郁恵様(志摩市民病院 訪問看護ステーション長)、〇加藤小梅様(三重大学医学部附属病院 看護師:3年目)、〇中道正剛様(志摩市民病院 看護師:3年目、社会福祉士)、〇永井歩多留様(大阪鉄道病院 看護師:3年目)、〇大前仁子様(刈谷豊田総合病院 看護師:1年目)




