今年度の看護学科・小児看護学の授業に、今年も「赤ちゃん先生」とそのご家族にお越しいただきました。
この授業の目的は、学生たちが赤ちゃんとそのご家族との「いのちの交流」を通して、健やかな成長の軌跡とそれを支える家族の思いを肌で感じることです。普段、小さな子どもと接する機会の少ない学生たち。最初は緊張した面持ちでしたが、小さな手を握り、柔らかな温もりと「今を生きる」力強さに触れるうちに、その表情は自然と和らいでいきました。
また、お母さまやお父さまが語ってくださった、結婚・出産、育児に関する「生きた体験談」は、何よりも学生たちの心を打ちました。子育ての目まぐるしい大変さ。それを遥かに超える、わが子の成長を見守られる喜び。日々の小さな変化に一喜一憂する、かけがえのない家族の時間。ご家族が紡ぐ言葉の端々から、わが子を愛おしむ深い愛情と、家族として歩むことの尊さがひしひしと伝わってきました。
学生たちは、この出会いを通して、看護とは「子ども」だけを看るのではなく、その子を育む「家族」に寄り添い支えていくことなのだと、改めて実感することができました。
教室を優しい笑顔で満たしてくださった4組のご家族の皆様、そしてご協力いただいた子育て広場SUNNYの皆様。 学生たちに看護の道標となるかけがえのない時間を与えていただいたことに、心より感謝を申し上げます。






