社会学部の天野健作教授と4年生の田村菜月さんの共著論文が、7月に発刊された学術誌『地球・宇宙・未来』第2巻第1号に掲載されました。同号には、人気アイドルグループ「FRUITS ZIPPER」の作詞・作曲を手掛けるヤマモトショウさんや、メディアアーティストの落合陽一さんらの論考も掲載されています。
共著論文のタイトルは「アイドル学のススメ:『FRUITS ZIPPER』、『=LOVE』に見る現代社会の“鏡”」。田村さんはメジャーアイドルグループに在籍した経験や、自らアイドルグループをプロデュースした経験などを踏まえて、アイドル論を展開しました。論文では、アイドルが今や、単なるエンターテインメントのジャンルを超え、社会や日常生活に深く根差していることを解説。私たちの人生観や価値観に影響する存在となり、その時代の文化や社会を映し出す「鏡」のような役割を果たしていることを説き、「アイドル学」構築の可能性を提示しました。
同じ号では、ヤマモトショウさんの「音楽をつくるとき、哲学は役に立つか」、落合陽一さんの「『null²』:般若心経の現代語訳としての計算機自然─空性と自己の記号的解体の実践とマタギドライヴに関する学術的考察─」など、約20の論考が掲載されています。
掲載誌は、オンラインで誰でも読むことができます。
