理工学部 建築学専攻の4回生の横内稀人さんが、「建築新人戦」2024に掲載されました。
建築新人戦は、大学1~3回生の他、短期大学・専門学校・高等専門学校の学生が学校で取り組んだ設計課題作品を競い合う、“建築学生の登竜門”として定着した、日本最大規模の設計展です。
このコンテストは毎年開催されており、横内さんが、3年次に応募し、見事100選に選ばれました。
今回の作品は、彫刻家イサム・ノグチの思想や彫刻を六甲山という敷地に重ね合わせ、建築として表現し、大地そのものに建築を埋め、六甲山とひとつになるような空間を目指し、光と彫刻をテーマに2つの繋がりを建築で追求した美術館です。
制作にあたっては、光がもつ可能性を探し続け、光の本質を理解するところから始めました。光は、目で認識は出来ますが、それを意識的な存在として空間に、どのように導き入れ、表現するのかが難しく、50程度の光の模型を作り、部屋を暗くしては、いろいろな角度から光を照らす作業を、2ヶ月に及んで試行錯誤していた努力は今の自分にとって大切な思い出だと話してくれました。
本作の模型は敢えて建物の全体ではなく、光のデザイン手法を魅せる六つのユニット空間を個々で表現しました。光のスペース単元で表現するユニックさが評価され、書籍班に選ばれました。ちなみに、模型の周りの竹林の雰囲気を醸し出したのが大和大学アリーナーの裏に生えている雑草です。詳しくはこちらの書籍から見ることができます。
写真(左)来間さん 写真(右)横内さん