2025年7月9日(水)政治経済学部の授業「キャリア研究I」において、大和ハウス工業株式会社 顧問の有吉善則氏を講師にお迎えし、ご講演をいただきました。講演のテーマは「大和ハウスの歩みとそれを支えるDNA」でした。
講義では、大和ハウスグループの70年にわたる歩みや事業ポートフォリオ、外部環境への対応策、地域創生、技術イノベーション、新規事業への取り組み、給与改定による挑戦の後押しなど、幅広いトピックについてご説明いただきました。また、大和ハウスの「DNA」として受け継がれる創業者精神をまとめた冊子『我が社の行き方』にも触れられ、「夢をもち創意工夫の世界に生きよ」といった企業理念、計画の公表と遂行、急激な社会変化の中での柔軟な発想と、チームで成果を上げる重要性について語っていただきました。
さらに、有吉氏は、今後の社会において注目すべき変化として、ESG経営の重要性が高まり、企業に求められる責任や取り組みが多様化・高度化していること、国内人口の減少や消滅可能性都市の増加、エネルギー需給の変動、自然災害の多発、そして暮らしや価値観の多様化などを挙げ、それらが私たちの未来にどのような影響を与えるのかについて、具体例を交えながらわかりやすく解説してくださいました。
講演の締めくくりには、「やるべきことを自ら考え、本音で、遊び心をもって未来を描き、“これでよいのか”と問い続け、夢を持って生きることが大切です」と、学生に向けて力強いメッセージをいただきました。 なお、有吉氏は本年より顧問に就任され、今回が最後のご講演となりました。これまでのご尽力とご支援に、心より感謝申し上げます。
