第6回 実習病院のプロフェッショナル講師によるリレー講義を実施しました
第6回は、新阿武山病院 看護部 看護長である 檜枝 祐貴 先生に「こころに触れる看護 ~精神科で出会ったよろこび・とまどい・せつなさ・ぬくもり~」について語っていただきました。
精神科看護師の役割は、精神的な疾患により日常生活に支障をきたしている人に対し、その人がその人らしく生活できるように支援することです。患者さんへの直接的な支援だけでなく、患者さんが自分で考え、行動し、自律した生き方を見つけられるよう、患者さんの個別性に合わせた看護が求められます。
檜枝先生からは、「よろこび・とまどい・せつなさ・ぬくもり」のテーマにそって事例を通じて精神的な疾患をもつ人々との向き合い方、その人が何を大切に生きてきたのか、時間はかかるが、あきらめず、信頼できる関係を構築して、関わることの重要性を深く学びました。 学生アンケートでは、「精神的な疾患をもっていても一人の人であるため、その人の強みや感情を第一に考えて支援することが大切なだと学びました」「人の心に寄り添うことの大切さや、その人にとってのよりよい人生を一緒に見つけていく看護の役割に、改めて深い学びを感じました」等の記述があり、講義の内容に9割以上の人が「興味がもてました」と回答していました。