高校時代は自然探求部に所属し、普段味わえない自然を体感していた。さらに、NPOの活動にも参加して、奈良県吉野のリノベーションプロジェクトなどに携わる。活動を通じて、地方での情報の整備・発信などに興味を持つように。今後、ますますニーズが高まる情報系の授業を文系でも受けられることに魅力を感じ、大和大学に進学した。
私立京都橘高等学校 出身
情報学部独自のプロジェクト「AI・メタバースLab」に興味を持ったのは、特任教授である松田先生が手がけるラボだったから。せっかくいろいろな人と関われる大学生になったのだから、何かしてみたいという思いもありました。最初に松田先生からラボの開講理由などを教えてもらい、自分たちの興味のある分野を紹介し合ってチームを結成。各チームで発表したいテーマを決めて月ごとの計画を立て、必要な勉強を進めていきました。 時には、自分たちの勉強内容をラボのメンバーの前で講義することも。最終発表では、情報学部の先生方や松田先生の知り合いの学外の方から、発表に対する評価をもらいます。
昨年、私はインターネット上でデータを安全に保管するための技術「ブロックチェーン」の破壊方法と、その信頼性について勉強するチームに参加。講義スライドや最終発表に使用するスライドの編集、ブロックチェーンのコードのたたき台の作成などを行いました。私自身は、プログラムの知識はあまりありません。だからといって得意なメンバーに任せるだけではなく、必要に応じてプログラムやブロックチェーンについての知識をつけるよう努力。得意な発表スライドの作成など、「自分にできることは何か」を常に考えて行動しました。
「ブロックチェーン」は内容自体がとても難しく、最終発表までに完璧に理解することはできなかったかもしれません。ただ、チームで協力し合い、最後の発表までやり切れたことがよかったと思っています。長期間にわたって頑張って積み上げてきたものをアウトプットし、最終発表では多くの気づきを得られました。
印象に残っているのは、チームでの役割分担や計画立案。通常は、自分のノルマをこなすために一人で何かを調べて計画を立てますが、チーム活動では人に頼って頼られるという関係性が大切になってきます。「自分ができるから、相手もできるはず」というマインドは捨てて、チーム全員で上手く回すにはどうすればいいかと試行錯誤することは、良い勉強になりました。
私のチームは比較的人数が多かったので、少々分量が多いものでも分担することで、多くの問題を解決できたと思います。最初は消極的だったメンバーたちが、最終的に積極的になったのも成長したところ。「これやろうか?」「私、ここはできるよ」と、みんなの意見を汲み取りながら割り振ることができました。
普段話さない他のクラスの方と、交流の機会が持てたのも大きな収穫。活動を通じて、自分では気づけなかった着眼点や考え方を知り、視野を広げられてよかったです。その結果、「この方法がダメなら次はこれをやってみよう」「この方法はこんなことに繋げられるかも」と、フレキシブルに対応できる力がついたと思います。また、より自発的に発言や行動ができるようにもなりました。
「AI・メタバースLab」の魅力は、興味があるテーマを、同じ志を持ったチームメンバーと一緒に自由に深めていけるところ。任意参加なので、自分から一歩踏み出せば先生やチームメンバーのサポートのもと、視野を広げることができます。1年生のときはカリキュラムに余裕があり、松田先生が簡単なテンプレートを作成してくれたおかげで、スムーズに研究を進めることができました。情報学部の先生方もラボの取り組みを理解しており、質問に答えてくれたり、最終発表に審査員を務めてくれたりと、たくさん助けてもらいました。
今年は講義の都合などで前年のような活動は難しいことと、1年生や2年生たちの活動を見たかったことから、「見守りチーム」として参加しています。活動する側からサポートする側に変わったので、今後はどういう関わり方ができるのかを考えながら、有意義な活動ができたらいいなと思っています。
私自身、人に「ありがとう」と言われることでモチベーションが上がるタイプなので、卒業後は人に喜んでもらえるようなことがしたいです。「社会に役立つ」というほど大きなことでなくても、「誰かの役に立つことができれば」と漠然と考えています。
「見守りチーム」として参加!