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ベトナムと日本をつなぐ通訳に!壁を乗り越え、夢実現の旅へ

旅が続けられるのは、
周囲のおかげ!

高校時代は、クラス長と日本語クラブ長として、多忙な日々を送る。通訳としてベトナムと日本の架け橋となって活躍したいという想いから、ベトナムの大学を中退し、大和大学の社会学部へ。文化的な背景や、言葉に含まれる感情や意味をしっかり理解できるような通訳を目指して勉強に励んでいる。

HOANG DUC KHANH
社会学部 社会学科

ベトナム 出身

Journey

ベトナムの大学を辞め、自分を発見する旅に出た

通訳は、ただ言葉を翻訳するだけではなく、円滑なコミュニケーションをサポートする仕事だと考えています。ですから、機械的に言語を翻訳するというよりも、文化的な背景や言葉に含まれる感情、意味までをしっかり理解することが大切。そのうえで正確な意思疎通を目指すことが、通訳の重要な役割だと考えています。

そんな通訳をめざすため、私は言葉に加えてその国の文化などについてもしっかり学べる進学先を探しました。3つのコースがあり、日本社会の深いところまで勉強できるということを知ったことが、大和大学の社会学部に興味を抱いたきっかけです。

当時私は、ベトナムの大学に通っていました。そこを辞めて日本に留学することは、「通訳になる」という夢を実現する旅に出る、ということ。さらには、自分自身を発見する旅でもありました。自分はいったい何者で、何をしたいのか……。いつか自立して社会に貢献できる人間になれるかどうか、私はずっと不安に思っていました。だからこそ、「夢を叶えるために日本に行こう、大和大学に留学しよう」と決めたのは、将来の自分の居場所を見つけるための決意を固めた瞬間でもあるのです。

Return

入学式を控えて、身内の不幸という大ピンチに遭遇

ベトナムから日本にやってきた直後は、日本語学校で学び、大学での授業を理解するのに必要な日本語スキルを身につけました。その後、大学入学への準備に入り、環境が一気に変わった2022年の4月に、思わぬ出来事が私を襲います。入学式の1週間前に、ベトナムのおじいちゃんとおばあちゃんが事故で亡くなった、という知らせが入ったのです。

想像すらしていなかった事態にショックを受け、自分の気持ちをコントロールすることができず、とても落ち込んでしまいました。しかも、コロナ禍の影響でベトナムに戻れず、おじいちゃんとおばあちゃんに別れを告げることも、悲嘆にくれる家族と支え合うこともできなかったのです。

さらにコロナ禍の真っ最中だったため、大学やバイトへも思うように行けないという状況。一人で部屋にこもることしかできず、焦りと悲しみでストレスが溜まり、とてもツラい毎日でした。そんなどん底の状態を乗り越えられたのは、家族や友だちがいたからこそ。直接会えなくても、SNSや電話などでつながることで、大きな支えになってくれました。また、大学の先生がいつもそばにいて励ましてくれたおかげで、「通訳を目指して頑張るんだ」という想いを取り戻すことができたのです。

way

旅が続けられるのは、周囲の支えと応援のおかげ

「18歳のベトナム人が、日本で留学生として生活している」と聞いたら、多くの人は「カッコイイ!楽しそう!!」と思うかもしれません。でも、入学直前の大きな壁以降にも、たくさんの苦労に見舞われました。正直、「この旅はここまでだ」と思った瞬間は、何度もあります。生活習慣や価値観の違いなどから、失敗してしまったこともたくさんありました。けれども、失敗を繰り返したことで、次第に「壁を乗り越える力」が身についてきていることが判明。この気づきが、この旅を最後まで続けることができる自信につながりました。

もちろん、留学生活には楽しいこともあります。日本人の学生や他の国からの留学生たちと友だちになり、奈良に旅行に行ったり学園祭に参加したりと、いい思い出がたくさんできました。学校やバイト先などで多くの友人や仲間たちと会話をするなかで、日本語が上達するだけでなく、日本人の考え方やベトナムと違った文化に触れられるのも楽しいです。

今後も社会学部で日本の文化や日本社会の知識や理解を深め、卒業後は日本の企業で通訳として仕事をしたいと思っています。大変なこともたくさんありますが、高校生の頃の自分には、「そばに応援して守ってくれている皆さんがいるから、自信を持って自分の道を歩んでください」と言って背中を押してあげたいです。

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