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数学をより身近にわかりやすく。『行間をうめる数学サイト』の制作に挑む!

自分自身を深く
理解できるように!

中学時代に授業で行った連想ゲームと、高校時代に出会った論理学の本から数学サイトの着想を得る。5専攻融合型カリキュラムで、数理科学を学びながら電気電子工学も学ぶことができる大和大学に進学。入学後は数学者の入口を増やすことを目標に、数学サイトの制作と改良に取り組んでいる。

下平 和委

大阪府立北千里高等学校 出身

Challenge

数学の入門で挫折しない、読みやすくわかりやすいサイトが目標

今、夢中になって取り組んでいることは数学初心者でも理解を深めやすいオリジナルの数学サイト「行間をうめる数学サイト」の制作です。
きっかけは、中学時代、美術の授業で行った連想ゲームと高校2年の夏に地元の図書館で出会った論理学の本です。これらを応用したら「数学が苦手な人でもきっと数学の理解が進むのではないか」と思ったことが数学サイトづくりに挑戦しようと思ったきっかけです。

数学の解説本の多くは、読みやすくするために途中式などを省略している場合がよくあります。そのため、読者は、途中式を自分で考え補う必要があります。そこで、「Webのハイパーリンク機能を使えば、この問題を解決できるのではないか」と考えました。例えば、ページAに数学の証明を、ページBに証明に必要な途中式を書くとします。この時、ページAの重要なポイントにページBへのリンクをつければ、読者が好きな時にリンクをクリックすることで、この証明には何の定義が使われているのか、何がポイントなのかを簡単に知ることができるようになります。

制作中の「行間をうめる数学サイト」では、いきなり高度な定理から学べます。数学の解説本の多くは、定義から始めて土台をつくり、だんだんと高度な学びへと進むことで数学のおもしろさを理解できるようになるというスタイルです。そのため、最初の定義や定理でつまずくと、挫折しやすい傾向にあります。そんな課題を解決するため、数学サイトでは、いきなり高度な定理から学びをスタートさせます。最終的なゴールにたどりつくために必要な様々な定義や定理をハイパーリンクを利用したリンクバック機能を使うことでより理解しやすくなります。

サイト制作で心がけていることは、一目見て「これなら読めそう」と思ってもらえるような説明のボリュームにすること。サイト制作を始めた頃は、専門的な説明が長くなりすぎて読みづらいサイトになってしまいました。そこで、読者が継続して取り組みやすく、少しずつ理解を深めることができるサイトにしていくことを心がけました。

Development

サイトの制作にあたって、大学の講義が大きな助けになった

サイト制作を通じて発見したことは、私は思いのほか物事が思った通りに進まないとイライラする性格だということです。「こうすればうまくいく」と思ってやってみたもののうまくいかず、そのたびにイライラしたり、頭が混乱したり……、苦しいと思ったり……。
そこで、行き詰ったら1週間ほど数学サイトのことを考えないようにリフレッシュしたことで解決策を思いつくことが多かったように思います。
また、独学で高度な微分積分を理解しようとして奮闘しては挫折していたのですが、大学の講義を通じて理解が深まり、大学での学びの大切さを実感しました。

Mathematics

数学者の間口を広げ、人々が数学を学べる環境を整備していきたい

今後は、自分が作った数学サイトによって数学好きの人口を増やすことが目的です。人々が「面白そうだから、ちょっと学んでみよう」と気軽に数学に触れることができる環境をつくりたいと考えています。スムーズに学び始めることができる場があれば、どんどん数学に関心を持つ人が増え、さらに学習意欲が高まることで、数学研究の活性化につながるのではないでしょうか。

さらには、数学サイトを実社会で役立てることが目標です。例えば、経営コンサルタントが高度な統計を使って相談相手にアドバイスする際に、統計で使われる数学の記号やその意味を、数学サイトを利用することで分かりやすく伝えられるようにしたいです。そして将来的には、学術書を出版する会社に就職したい。多くの人が学術的な知識を広める手助けをしたいと思います。

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