TEACHERS

教員の紹介

秋山隆太郎

氏名	秋山隆太郎
職位	准教授
学部	理工学部
学科・専攻	生物生命科学専攻
専門・研究分野	発生生物学、再生生物学、動物生理学
研究キーワード	発生・再生・社会性
学部担当科目	生命科学概論、生命科学と社会、遺伝学・生化学概論、細胞生物学I、細胞生物学実践演習　等
関連リンク	https://researchmap.jp/r-akiyama
学位	博士（バイオサイエンス）
実務経験	有
現在の研究内容・課題	あなたも私も、人生のはじまりはたった1個の受精卵です。受精卵が分裂を繰り返して生み出す無数かつ多様な細胞たちは、互いに接着したり、形を変えたりしながら、やがて精密な構造をもつ組織や臓器を形づくっていきます。受精という“最初のスイッチ”が押されると、あとは誰かの命令を受けることもなく、個々の細胞が互いに影響し合いながら、自律的に進行していく発生のプロセス――この驚くべき現象の背後には、いったいどんな仕掛けや原理が潜んでいるのだろう？これが、私の根源的な研究課題です。　現在は、感覚器の発生および再生のしくみについて研究しています。特に感覚神経の発生・再生過程において、感覚神経細胞が周囲の異なる細胞種とどのように相互作用しながら発生・再生を成し遂げているのか――言い換えれば、「細胞の社会性」の理解を目指しています。研究手法としては、ゼブラフィッシュ胚をモデルとして用い、顕微鏡によるイメージング技術や分子遺伝学的手法を駆使しています。この研究は、感覚神経発生の基本原理の解明につながると同時に、将来的には再生医療にも貢献できる可能性があります。　さらに最近では、「個体の社会性」に関する研究にも取り組んでいます。特に、動物個体がどのようにして社会集団を形成・維持しているのかという問いを解くために、集団内の個々のストレス状態の違いに着目しています。ゼブラフィッシュの稚魚や成体を対象とした行動解析やトランスクリプトーム解析を組み合わせることで、ストレス状態の個体差や社会行動を説明し得る遺伝子発現制御の解明に挑んでいます。
主な研究業績	論文（査読あり） Tahara N, Akiyama R (equal contribution), Wang J, Kawakami H, Bessho Y, Kawakami Y. The FGF-AKT pathway is necessary for cardiomyocyte survival for heart regeneration in zebrafish. Dev Biol. 2021 Apr;472:30–7. Takeuchi Y, Narumi R, Akiyama R (*equal contribution), Vitiello E, Shirai T, Tanimura N, Kuromiya K, Ishikawa S, Kajita M, Tada M, Haraoka Y, Akieda Y, Ishitani T, Fujioka Y, Ohba Y, Yamada S, Hosokawa Y, Toyama Y, Matsui T, Fujita Y. Calcium Wave Promotes Cell Extrusion. Curr Biol. 2020 Feb;30(4):670–81. Naoki H, Akiyama R, Sari DWK, Ishii S, Bessho Y, Matsui T. Noise-resistant developmental reproducibility in vertebrate somite formation. PLoS Comput Biol. 2019 Feb;15(2):e1006579. Sari DWK, Akiyama R, Naoki H, Ishijima H, Bessho Y, Matsui T. Time-lapse observation of stepwise regression of Erk activity in zebrafish presomitic mesoderm. Sci Rep. 2018 Mar;8(1):4335. Akiyama R, Kawakami H, Wong J, Oishi I, Nishinakamura R, Kawakami Y. Sall4-Gli3 system in early limb progenitors is essential for the development of limb skeletal elements. Proc Natl Acad Sci U S A. 2015 Apr;112(16):5075–80. Itou J, Akiyama R, Pehoski S, Yu X, Kawakami H, Kawakami Y. Regenerative responses after mild heart injuries for cardiomyocyte proliferation in zebrafish. Dev Dyn. 2014 Jan 1;243(11):1477–86. Akiyama R, Kawakami H, Taketo MM, Evans SM, Wada N, Petryk A, Kawakami Y. Distinct populations within Isl1 lineages contribute to appendicular and facial skeletogenesis through the β-catenin pathway. Dev Biol. 2014 Mar;387(1):37–48. Akiyama R, Masuda M, Tsuge S, Bessho Y, Matsui T. An anterior limit of FGF/Erk signal activity marks the earliest future somite boundary in zebrafish. Development. 2014 Mar 1;141(5):1104–9. 他10編
主な所属学会	日本発生生物学会・日本分子生物学会

HOME > 大学について > 教員の紹介 > 秋山隆太郎