看護学科2年生の薬理学講義で、外部講師の全国薬害被害者団体連絡協議会 大阪HIV薬害訴訟原告団 小山 昇孝先生による「薬害当事者から医療従事者を目指す学生のみなさんへ」のテーマで、講演をしていただきました。
学生たちは、講義を通して多くの学びを得ていました。
以下は学生の学びの一部です。
「数々の医療に関わる事件や、薬害を初めて学ぶことが出来ました。世の中にはこんなにも辛くて、あってはいけないことが行われていたのだなと思うととても心が痛ましかったです。看護師になった時に、どのような行動をしなければならないのか、どのように患者さんと関わって行かなければならないのか改めて学び直すことが出来ました。」
「私たちは、薬理学で副作用や治療法を学んでいましたが、薬は正しく使えば、人の命を救うものですが、誤った使用や十分な検証がされないまま内服すると、多くの人の命が健康を阻害することになることを改めて実感できました。血友病など、外見ではわかりにくい疾患は、日常生活で常に怪我や出血のリスクに配る必要があることを知りました。スポーツや学校行事への参加も制限されることがあり、本人や家族の精神的負担も大きいと思います。医療者としてだけでなく、一人の人間として理解し寄り添う姿勢が大切だと感じました。」
そして、9月に予定している基礎看護学実習Ⅱを目前に控え、
「実習を前に、これらの事件を知り、小山さんのお話を聞いたことで、医療者としての責任や覚悟、そして『看護師としてどう在るべきか』を深く考える機会になりました。この学びを大切にし、患者さんのために誠実に行動できる看護師を目指したいと思います。」など、看護師として、看護学生としてどう患者と向き合っていくことが大切かをあらためて考える機会となりました。
小山先生の熱く力強いお言葉や体験談からも、非常に多くの学びを学生たちは得ていました。さらなる今後の成長を、支援していきたいと思います。