理工学部 建築学専攻4回生の来間海人さんが建築学縁祭〜Rookie選〜 10選に選ばれました。
建築学縁祭は、全国の建築を学ぶ学生から526作品の応募があり、その中からまず100選が選出されます。その後さらに優秀な10選が決定されるという形式で行われています。学内を飛び出し、外部からの評価や批評を受けることや、学外の仲間の作品に触れることで、自らの建築的視点を深める貴重な機会となっています。
作品は、彫刻家イサム・ノグチの思想や造形を、六甲山という敷地に重ね合わせて建築として表現し、大地そのものが建築へと変容するような、まるで植物のように周囲と一体となる空間を目指し、彫刻と建築の境界について深く探求し制作しました。
イサム・ノグチは、モニュメント、庭や公園などの環境設計、家具や照明のインテリアから、舞台美術までの幅広い活動を行った、きわめてユニークな芸術家です。
作品制作にあたっては、イサム・ノグチの思想や作品群についてのリサーチに多くの時間をかけ、その世界観の本質を理解することから始めました。特に力を入れたのは、複雑な造形や、内と外の空間のつながりをどのように建築として立ち上げるかという点です。自然と一体となる建築を目指したため、敷地との関係や構成要素のあり方を繰り返し検討し、形にするまでには多くの試行錯誤があったと話してくれました。
この作品は、こちらの書籍で詳しく見ることができます。ぜひ、ご覧ください。
