6月9日(月)、政治経済学部の授業である「キャリア研究Ⅱ」において、元・国税庁長官で、現在は、特定非営利活動法人ベトナム簿記普及推進協議会名誉理事長と本学特任教授を務めておられる大武健一郎先生による特別講義『パラダイム転換の中の世界~機会と脅威が同居する時代、大学生の方々はどう考え行動すべきか~』が行われました。
今回のご講義では、先進国で進行している人口問題から第2次トランプ政権誕生によって生じている米中が激突している現在の国際政治経済情勢に至るまでの幅広い問題をいかに捉え、そしてそれらの問題に対して、いかに対処していくのか、そのための行動についての見解が示されました。
特に、日本においても深刻な問題となっている人口問題では、先進国において出生率が低下した原因を、子育てや介護といった問題への対処が、ムラ社会全体で行う社会構造から個人や家庭が行う社会構造へと変化し、そのような社会構造の変化が人口問題に対して大きな影響及ぼしているとの指摘がなされました。さらに、世界で進行しているAIの活用によって、これまでとは違う人間自身の労働の在り方や資産運用の見直しといった分野に対する考察をなされました。
そのため、受講者にとっては、新たな視点による新たな知見を見付けることができ、大変有意義なご講義を受講することができたかと考えられます。
