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TEACHERS

教員の紹介
老田 智美

氏名 老田 智美
職位 講師
学部 理工学部
学科・専攻 理工学科・建築学専攻
専門・研究分野 建築計画 / ユニバーサルデザイン
  • 都市および建築空間におけるユニバーサルデザイン手法に関する研究
  • 障がい者の身体特性別、外出時状況把握および外出先施設に求める機能等に関する研究
  • 認知症高齢者の居住環境デザインに関する研究
研究キーワード ユニバーサルデザイン、バリアフリーデザイン、福祉のまちづくり、福祉住環境、障がい者、認知症高齢者、観光UD
学部担当科目 建築学概論Ⅰ, Ⅱ、 建築計画学Ⅰ, Ⅱ、 建築設計学、 住計画論、 建築ユニバーサルデザイン論、建築設計製図Ⅰ~Ⅳ、 理工学基礎セミナーⅠ, Ⅱ、 理工学実践演習Ⅰ, Ⅱ、 卒業研究Ⅰ, Ⅱ
関連リンク
学位 博士(工学)
実務経験
現在の研究内容・課題
  • 認知症高齢者のBPSD(行動・心理症状)に配慮したデザイン手法に関する研究
    老人ホーム等の認知症高齢者が居住する施設においては、入居者の迷い行動やBPSDへの配慮も空間的に必要となる。逆行性喪失から起因する行動やBPSDは、認知症高齢者にとってストレスが溜まる状況と言え、「妄想」「興奮」「不安」等の状態を生み出す。そしてその状態に対し、多くの施設では介護職員の対応による“鎮静”に委ねられているが、対応する“場”も必要である。そこで“場”の提案として「カームダウンユニット」を製作。設置前後の認知症高齢者の行動変化や効果の有無について継続的に研究を行っている。
  • 視覚障がい者の公共トイレ内の移動方法および環境情報取得方法に関する研究
    バリアフリー法で定めるトイレに関する視覚障がい者への建築物移動等円滑化基準等は、トイレの男女入口を示す触知案内板や音声案内の設置等がある。しかしトイレ入口からトイレブース等までの移動に対する誘導方法の言及はなく、また実際に誘導している例もほとんどない。それに反し視覚障がい者の多くは、空きトイレブース等の把握とそこまでの移動について困難をきたしている。そこで視覚障がい者のトイレ内環境情報取得に基づく誘導方法について研究を行っている。
  • 公共トイレの男女共用化の可能性に関する研究
    高齢化による要異性介助者の増加や近年検討されているLGBTQへの配慮、更にはトイレ文化の異なる訪日外国人の増加等を踏まえ、多機能トイレ等の男女共用トイレの需要は高まると考える。そこで将来的な公共トイレの在り方のひとつとして“男女共用化”の可能性に焦点をあて、共用に対する利用者意識の把握とともに整備につながる要因について研究を行っている。"
主な研究業績 【著書】
  • 老田智美, 田中直人:ユニバーサルトイレ-多様な利用者のための環境デザイン手法-, 彰国社, 2017.3
  • 日本建築学会 編:建築・まちづくりの夢をカタチにする力 -建築企画事例から考える環境デザイン-, 彰国社, 2008.9
  • 田中直人, 老田智美 他:福祉のまちづくりキーワード事典 -ユニバーサル社会の環境デザイン-, 学芸出版社, 2004.2
【学位論文】
  • 公共トイレのユニバーサルデザイン化に向けた整備手法に関する研究, 東京大学, 2006.10
【学術論文】
  • 老田智美, 田中直人:回想法を用いたカームダウン空間の導入による認知症高齢者の行動変化, オーガナイズドセッション(超高齢長寿社会の住空間デザイン), 日本建築学会大会学術講演梗概集計画系, 2020
  • 老田智美, 田中直人:施設形態からみた入居者の居場所空間の利用状況- 認知症高齢者居住施設におけるBPSDに配慮したデザイン手法に関する研究-, 日本建築学会大会学術講演梗概集計画系, 2019.9
  • 老田智美, 田中直人:男女共用トイレに対する学生および留学生の利用者意識- 公共トイレの男女共用化の可能性に関する研究-, 日本福祉のまちづくり学会第22会全国大会概要集, 2019.8
  • OIDA Tomomi, TANAKA Naoto:Behavior changes in elderly individuals with dementia and effects before and after introducing calm down space using reminiscence(回想法を活用したカームダウン空間導入前後の認知症高齢者の行動変化と効果), The 7rd International conference in BANGKOK, International Association for Universal Design, 2019.3(査読付き)
  • 老田智美, 田中直人, 西田知世, 金澤悠菜:男女共用トイレの利用経験からみた利用者意識 -公共トイレの男女共用化の可能性に関する研究 その1 -, 日本建築学会大会学術講演梗概集計画系, 2017.9
  • 老田智美, 田中直人:福祉施設および大型ショッピングセンターにおける移動・検索方法からみた視覚障害者のトイレ利用実態, 日本建築学会計画系論文 第733号, 2017.3(査読付き)
  • 老田智美, 田中直人:視覚障害者の移動方法からみた公共トイレの利用実態 -視覚障害者のユニバーサルデザイントイレ環境に関する研究-,日本建築学会大会学術講演梗概集計画系, 2015.9
  • OIDA Tomomi, TANAKA Naoto:The actual conditions of toilet facility usage by children in a large scale shopping center -A study regarding the universal design of public toilet facilities-(大型ショッピングセンターにおける子どものトイレ利用実態 -公共トイレのユニバーサルデザインに関する研究-), The 5rd International conference in FUKUSHIMA & TOKYO, International Association for Universal Design, 2014.3(査読付き)"
主な所属学会 日本建築学会
日本福祉のまちづくり学会
日本マンション学会

ショッピングモールの授乳室に併設された赤ちゃんのための休憩スペース
赤ちゃんはベビーカーに連続して2時間以上乗らない方が良いとされています。そのためベビーカーから降りて、からだを動かすことができる「ハイハイコーナー」をつくりました。これは赤ちゃんとその家族を対象としたユニバーサルデザイン例です。(設計:老田智美 / 株式会社NATS環境デザインネットワーク)

サイクリングの疑似体験をするオランダの老人ホームの入居者