高校時代は「勉強をたくさんすることで多くの知識を得て、柔軟な考えができる人になりたい」と考え、勉学や読書に打ち込む。専攻にとらわれずに多種多様なカリキュラムを組めることに魅力を感じ、大和大学理工学部に進学。より知見を広げるべく、積極的に勉学に励む。
兵庫県立北須磨高等学校 出身
もともとロケットや宇宙に興味があり、何かを自分で作り出したいと思ったため、理工学部のプロジェクトのひとつ「ものづくり工房」のロケット班に参加することにしました。現在は学生代表として、大まかな活動の指針を決めたり、ロケットの設計をしたりしています。
ロケット班では、学生主体でロケットを設計、製作し、打ち上げるという活動を展開しています。設計はパソコンを使って3DCADで行っており、ロケット本体は3Dプリンタで作製。これまで、分離機構を備えた2段ロケットやカメラを搭載したロケット、空力性能を実験するためのロケットなど、さまざまなロケットを製作してきました。「ロケットを飛ばす」ことは一筋縄ではいかないことが多く、打ち上げが失敗することもしばしば。そのたびに原因を追求し、改善を繰り返していきます。失敗をなるべく避けながら、確実に打ち上げにまでこぎつけるため、仲間たちと意見を出し合いつつ、慎重に設計や製作にあたっています。
トライ&エラーを繰り返した結果、ロケットが無事に打ちあがったときの達成感は、何事にも代えがたいもの。自分たちで作り上げたものが想定通りに動くのを目にすると、「今までの作業が実を結んだ!」と、すべてが報われた気分になります。
特に印象に残っているのは、カメラ付きロケットを製作したときのことです。途中、非常にたくさんの困難が立ちはだかりましたが、なんとか乗り越えて無事に打ち上げ成功! ロケットのカメラで、上昇中の映像を撮影することができました。カメラ付きロケットで撮れた映像は、上空写真のように迫力があって、とても感動したのを今でも覚えています。
ロケット製作では、仲間とともに協力し合って物事を進めることがとても大切。メンバーと一緒に課題を解決していく過程を繰り返すことで、たくさんの学びと成長を得られました。高度な知識を必要とする難題にたくさんぶち当たり、苦労することも多くあります。問題がなかなか解決しないときは、原点に戻ってみるほか、いったん問題から離れてみることが大切。心機一転、冷静に一から見てみると、新たな気づきが得られ、課題がすんなり解決することも多いのです。
こうして解決に向けて頑張るうちに、自分にはまだまだ可能性がある、ということを実感。自分のなかのポテンシャルを、たゆまぬ努力によって伸ばし、しっかり発揮していくことが大切だと気づきました。目標を決めてチームで計画しながら、課題を解決しながら実行に移していくことは、とてもいい体験だと思っています。
共通の目標に向かって仲間と意見を出し合いながら行動するだけでなく、主体的に動きながら課題を解決していくことなどは、高校ではなかなかできなかった経験。大和大学には、3Dプリンタなど学生が自由に使える素晴らしい設備があります。教授の方が丁寧にサポートしてくださり、活動を支えてくれる環境が整っているのです。ロケットを製作するにあたって、「恵まれているなあ」と、いつもありがたく感じています。
ロケット班にとどまらず、大和大学には学生の挑戦を熱心にサポートしてくださる教授がたくさんいて、設備が充実しているのが大きな魅力。自分のやる気次第で何でもできる環境なので、これから入学するみなさんには、何も恐れずにやりたいことに挑戦してもらいたいです。そして、悩んでいた高校生の自分には、「方法はいくらでもある、大変なときこそ冷静になれ!」と伝えたいですね。
今後の目標は、作製にさらに高度な技術や知識、個々の能力が求められる、高性能のロケットを手がけること。そして、大学卒業後は航空宇宙関連の仕事に就きたいと考えています。
気分は最高!