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教員の紹介
北本 裕之
教員の紹介
学部 | 理工学部 |
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学科・専攻 | 建築学専攻 |
専門・研究 分野 | 1)建築環境工学 2)居住安全工学 |
主な研究テーマ | 1)高齢者や弱視者に配慮した視認性に関する研究 2)自然災害時および日常生活事故に関わる居住安全性の研究 |
具体的な研究内容・特徴 | 1)高齢者や弱視者にとって良好な視環境を構築するための設計用資料を導くことを目的に被験者実験を行い、視対象を視認するために必要な照度について、視対象と背景の対比(輝度比および色彩の配色等)との関係で定量的に提示します。 2)自然災害における被害実態に基づいて、時間軸(時系列)と空間軸(地域性)という2つの軸を中心に分析を進め、今後の戸建住宅の構造安全性に関する指針を提示します。また、日常生活事故については、バリアフリー・ユニバーサルデザインは勿論、1)の視認性の観点から、生活行為全般の安全性の向上を目指します。 |
研究がどのように未来の世界を変えるか・貢献できるか | 1)については、高齢化の進んだ我が国において、高齢者や弱視者の視環境の質を向上させることは、その安全性・利便性を高めることは勿論、一般の人々にとっての生活の質(QOL)を向上させることに貢献できると考えています。 2)については、地震大国である我が国において、住まいの構造安全性を高めることは、震災時における防災・減災の観点から、人的被害・物的被害の減少に貢献できると考えています。また、日常生活事故については、ここ近年増加傾向にある家庭内事故における死亡者数の減少に寄与できると考えています。 |
メッセージ | 建築の目的は、私たちが生活したり活動したりする空間を創ることです。よい空間づくりには様々な視点が必要で、その空間の環境や安全性も重要な要素の1つです。 明るく、楽しく、真剣に、細かいことにこだわって研究できる学生をお待ちしています! |
関連リンク |
The Notre Dame du Haut chapel : ノートルダム・デュ・オー礼拝堂(通称:ロンシャン礼拝堂(教会))
1955年に竣工した、フランス東部フランシュ・コンテ地方のロンシャンにある礼拝堂で、近代建築の巨匠ル・コルビュジエ後期の傑作です。
彫刻的な曲面と丸みを持った外観と打ち放しのコンクリートとスタッコでできた厚くて白い壁が特徴的です。南面の厚い壁には無数の穴が穿たれていて、はめ込まれた様々な原色のステンドグラスを通して差し込む外光の拡散によって神秘的な光の空間を演出しています(光環境)。また、室内・屋外の音(聖歌や説教の声等)の反響についても配慮されています(音環境)。




聴竹居
「聴竹居」は、故・藤井厚二が、1928年に京都府大山崎町に建てた自邸です。日本の気候風土と西洋的な空間構成を融合させた近代住宅建築の名作と位置付けられています。日本の気候風土に合わせて自然の力を巧みに利用することで、環境との共生を図ると共に、日本人のライフスタイルに西洋的な空間構成を融合させた藤井の研究の集大成といわれる作品です。



