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教員の紹介
林 康明
教員の紹介
学部 | 理工学部 |
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学科・専攻 | 電気電子工学専攻 |
専門・研究 分野 | プラズマ理工学 |
主な研究テーマ | 1)プラズマ化学反応プロセスによる電子材料の作製と解析 2)偏光を利用した光計測 |
具体的な研究内容・特徴 | プラズマの中のエネルギーの高い電子により分子を分解させ、コンピュータの基本材料であるシリコンや、新しいカーボン材料などを、制御しながら合成することができます。最近は、次世代の電子デバイス用材料として期待されている、カーボンナノチューブやグラフェンなどの作製制御技術の研究を行っています。その一つの方法として、材料が成長する過程をレーザー光を試料表面に照射して、偏光状態の変化から表面の状態をオングストローム(一原子層)の精確さで測定・監視し、さらに制御する技術の開発に取り組んでいます。また、プラズマ空間中に存在する一個一個の微粒子の挙動を精密に観測して解析する研究も行っています。さらに、こうした物理解析の手法として、機械学習法や量子コンピュータを利用する研究にも取り組む予定です。 |
研究がどのように未来の世界を変えるか・貢献できるか | ここ半世紀間のシリコンを用いたコンピュータの発展は目覚ましく、今やナノ(10オングストローム)領域サイズのパターンで作製された高密度の半導体集積回路ができています。しかし、これ以上の微細化は工学的にも物理的にも限界があり、新しい電子材料を用いた新しい概念による電子素子の開発が目指されています。そこで登場してきたのが、カーボンナノチューブやグラフェンに代表されるカーボン系の材料です。ナノサイズの領域では、電流ではなく、電子一個一個の挙動が重要となる量子力学的世界が現れてきます。こうした物理現象を利用して、量子コンピュータを作製する試みも世の中では行われています。大量のデータを高速に処理できるようになれば、未来には、高度な人工知能を有するコンピュータやロボットが実現されます。 |
メッセージ | 未来に夢を持ち、それを実現するために、意欲的に勉学や実験・研究に取り組む姿勢のある学生を大歓迎します。大きな夢ほど実現しにくいものですが、目標を持ちながら前向きに取り組んで僅かでも前進すれば自信がつき、自分が成長していきます。10の失敗の後の1の成功は、感慨深いものです。何事でも、失敗を恐れず、大きな夢と目標を持ちながら学生時代を過ごしてください。 |
関連リンク | http://www.wakuwaku-catch.jp/ouen_pj/message/1126.html |